昨日は、カクヨムの創作世界から一時脱出して、記憶の彼方にある耳鼻咽喉科への冒険に出かけました。僕の花粉症は長年の連れ合いとなり、市販の点鼻薬を使うリスクを冒すほどのものですが、最近は左耳がまるで宇宙のブラックホールのように、音を吸い込んでしまう状態に。耳鳴りの大合唱に耐えかねて、ついに病院の門を叩く決心をしました。
そこで出会ったのは、年配の医師。彼はスコープを片手に、耳掃除用の吸引バキュームで僕の耳垢と格闘してくれました。彼の口からは、まるで人生の重みを感じさせるような言葉が漏れ出ます。「人生百年の垢が詰まっておる。鼓膜に張り付いてるぞ。〇ザールの薬なんて、副作用の方が多くて、ここでは使わん。定期的に専門医で耳垢を取らないとあかん。綿棒で押し付けてるだけじゃあかん」と。
ガリガリという音と「あかあか」という言葉が交錯する、まるで地獄絵図のような時間。涙目になりながら、心の中で助けを求める叫びがこだましました。しかし、治療室を出ると、初夏の爽やかな風が耳に心地よく響き渡り、世界が変わったかのような感覚に一変。これは、コメディーではなく、現実の出来事です。
皆さん、ぜひとも、時には耳鼻科の門を叩いて、自分の耳を解放してあげてください。それは、まるで新しい世界への扉を開くようなものですから……
下記の写真は、近所のカモメ橋から見た雨上がりの夕暮れの世界です。