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一人称視点で描くのも難しいです。

僕はカクヨムコンへの作品を書くにあたり、つくづく思い知らされました。今回は、できる限り説明書は削除し、情景描写は別として、主人公と恋する相手の気持ちを中心に書いています。


今書いているのは、一人称で描く長編です。僕を応援してくれている作家さんたちの小説には三人称視点のものも見受けられます。けれど、僕には、三人称では書けません。でも、一人称で描くのも難しいところがあります。語り手は、他人の心の中を描けないのだから。

「僕は素晴らしいと思った」→×極力さけるべき表現
「僕は素晴らしいと感慨にふけった(ひたった)」→△
「僕は素晴らしいと感じて涙があふれた」や「僕は素晴らしさに胸が熱くなった」→〇

「あかねは泣きたくなった」→×
「あかねは、胸が熱くなったように涙をこらえた」→×

「あかねの目には涙が浮かんでいた。胸が熱くなっているのだろうと思った」や「あかねは涙をこらえるように目を閉じた。胸が熱くなるのを感じたのだと僕は想像した」→〇

しかし、注意しないと、僕は禁じ手をしています。もう一度、作品が完成したら、十分に校正しないといけません。

5件のコメント

  • とはいえ三人称は三人称で難しさがありますから、小説とはむずかしいですね
  • あんまり気にしないで書いていた……
    「思う」は使うかな。ははは。←笑って誤魔化す
  • 一人称視点は、他の視点からどう見えるかが描きにくい、という特徴もありますね。「私は頬を赤らめて」…いや自分で頬の色は見えないだろう、とか。
    水面に映る色づいた木々、きれいです。
  • 思いがけず素敵なレビューをありがとうございました!
    ジャンルを行き来しておりまして、なかなか現代ドラマに留まっておらず、ご無沙汰失礼しました。

    一人称でバツをつけた箇所、市販の本を読んでみたら、普通に使われていたりしませんか?
    文法で窮屈になるより、極力使わない~くらいにしておいた方が作品は生き生きすると思います。
    もし出版などに辿り着いたら、その時に見直せばいいのです。
    長篇を書くのは大変でしょうが、頑張って下さい。
  • 朝吹 さま

    ご丁寧なコメントありがとうございます。
    あんまり気にし過ぎると、萎縮して筆が進まなくなりますよね。
    おっしゃる通りだと、思います。
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