カクヨムコンに長編作品を投稿するために、僕はようやく十万字のゴールが見えてきた。あと数千字でエンディングに到達する。決戦のときまであと一か月あまり。
でも、一度ペースを上げると、文字は驚くほど早く進んでしまう。このままだと、逆に一万字ほどオーバーしてしまうかもしれない。
作品を書き始めてから、僕はずっと一つの問題に悩んできた。今回の作品は京都の四季を舞台にしていて、主人公はプロカメラマンを目指す専門学生の男の子。彼の相手役は舞妓見習いの高校生の少女だ。両方が主役と言っても良い役回りだった。
彼女の揺れ動く気持ちを一人称視点で描くこと、それが難しかった。それに、可愛らしい京都弁で会話をさせること、地の文で描写することも難しかった。女性の気持ちを描くことは、そもそも難しい。
皆さんはどうやって主人公を決めていますか? 女性作家さんなら、同性のキャラクターを描く方が楽なんでしょうか? それとも、異性のキャラクターを描く方が自由で気楽なんでしょうか? お時間があったら教えてください。
淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
独言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが 浸みて来る
明日嫁ぐ私に 苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと 笑った
あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我侭な私に
唇かんでいます
曲:秋桜
歌:山口百恵
作詞・作曲:さだまさし
今日は百恵ちゃんの「秋桜」のメロディーを聴きながら書いていました。何度も何度も、繰り返して聞いても良い曲と歌詞です。