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久しぶりにご挨拶。現在の執筆活動について。

僕は今、初めての長編小説に挑戦しています。タイトルは「半夏生の愛」季節外れの花が咲く不思議な村で出会った若い男女の恋物語です。この物語は僕にとって特別な意味があります。それは、「失楽園」という小説と深く関係しているからです。

「失楽園」は渡辺淳一さん原作の名作ですね。既婚者同士の不倫愛を描いた衝撃的な物語です。僕は若い時にこの小説を読みました。その時はただエロティックなシーンに興味があっただけでしたが、大人になってから再読すると、登場人物たちの心理や感情が深く響きました。

この小説は旧約聖書『創世記』からヒントを得たものだそうです。アダムとイヴがエデンの園から追放されたように、不倫カップルも社会から追放される運命にあるのです。しかし、彼らはそれでも愛し合い続けます。最後は自殺してしまいますが、それは彼らなりの幸せな結末だったのでしょうか。

この小説から多くのことを学びました。愛とは何か、罪とは何か、幸せとは何か。そして、人間とは何か。私は自分の小説にも、そうしたテーマを盛り込みたいと思いました。僕の小説は「失楽園」とは全く違う世界観や登場人物を持っていますが、自分なりの答えを探しています。

僕の小説の最後の舞台は、東北のとある樹氷の里です。樹氷とは、雪が木に付着して凍ったもので、まるで氷の芸術品のようです。この樹氷を見たことがありませんが、写真や映像で見て感動しました。この美しい風景に、小説の登場人物たちの愛の結末を重ねています。

まだこの小説を完成させていません。執筆は苦しくも楽しい作業です。自分の小説に自信がありませんが、読者の皆さまに感動してもらえるように頑張りたいと思っています。僕は「失楽園」に憧れる一人の作家です。僕は「半夏生」で、自分なりの失楽園を描きたいと思っています。


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