皆さまは私も含めて平和な世の中を享受されていることでしょう。されど、今から78年前に広島と長崎に原爆が落とされたことも覚えていらっしゃるかと思います。
「戦争という理不尽なことが許されていいはずがない」と、ロシアによるウクライナ侵攻反対を呼びかける坂本龍一さんも数日前に亡くなってしまいました。
「平和を軽々しく語らないが、音楽を通じて願うことはできる」そう世界に訴えていたジョンレノン、デヴィッドボウイもすでに亡くなっています。
加古隆さん作曲の「パリは燃えているか」
今、このメロディーを聴いています。NHK放映のドキュメンタリー番組『映像の世紀』のテーマ音楽です。これまで過去から現在に人類が犯してきた非道なる罪、未来へと繋がれる歴史、全てこの一曲に込められている気がしてきます。
平和を祈ることは、最も尊いことです。
ところが、多くの人々は平和を求め仲良くなろうと望んでいるのに、その一方で憎み合い殺し合い、そのための兵器の開発をやめようともしません。
我々の住む日本という「家」は防衛の絆による安全の上に築かれており、それらを失えば経済や福祉、自由を含む全ての機能が崩壊してしまう。残念ながら、時代と共に適正なる防衛なくして民主主義や自由はあり得ない。
今や、ウクライナで戦争が始まり、お隣の台湾でも危機が叫ばれている。香港ではしだいに自由が無くなってゆく。もう、他人事ではいられない。これが、非情なる現実なのだ。
今、僕はそんな想いを込めて、主人公女性の健気な愛を綴ると共に、平和を祈る物語を書いています。
恋の架け橋「長崎~九份~香港 その愛」
小説舞台は彼女の心の変遷に伴って、平和を祈りながら、戦争の傷痕残る長崎~危機迫る台湾の九份~若人により自由が必要な中国の香港に移ってゆく。
僕にとって、これまでにはない長さの作品になると思いますが、最後まで突き進めるのかどうか……頑張って描いてゆきたい。そんな風に思っている昨今です。