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アオハルって良いなあ……。

 昨朝、テレビにて新春箱根大学駅伝の新田選手が他の選手を置いてけぼりにするひとり旅、じっと楽しんで眺めていました。こんなに真剣に駅伝を見るのは初めてです。
 彼は何度も挫折してシード権もない無名大学に在学中。ちょうど1キロ過ぎから、関東学生連合(公式記録に残らないチーム)の先頭ランナーとして歴史に残る大逃げが始まってゆく。一時は他校の集団に400メートルほどの差をつける。レースを見守る沿道の観衆からは、見慣れない黄色のユニフォームを着て孤高の走りを続ける選手に対し、「え? 誰。でもすごい」「逃げ切れ」「強豪校に負けるな」といったエールが飛んだ。きっと、日本人らしい判官びいきかも知れない。こういう世界は大好きです。このまま逃げきったら、まるで映画のひとコマになってしまう。

 ところが、世間の評判など気にせず、行けるところまでアオハルの夢を追いかける姿に感動すら覚えてくる。まさに、かっこいいのひと言。
新田選手は走りながら何を見ていたのだろうか……。きっと、素敵な夢を見ていた気がします。こんな世界は、誰も予想していないはず。最後は失速したものの、見せ場たっぷりの3位でたすきをつないだ。
 僕の中では感動ドラマのヒーローになっていた。素敵な夢を見させていただき、「新田はよくやったよ。ありがとう」思わず独り言を漏らしていた。

1件のコメント

  • 昔、米国の小さな大学で陸上部のキャプテンをやっていた同僚に、毎年、箱根駅伝を2日続けてテレビで見ている父を米国人の妻と息子は理解できなかったと告げると、長距離走の素晴らしさが分かる日本は凄いと熱弁し始めたのを思い出します。

    米国で長距離をやっている選手は、他の競技(陸上だけでなく、バスケやアメフトを含めた全てのスポーツで)に比べて、学問でも優れている選手が多かったのも覚えています。
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