I am a god 最新作です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330652449226763/episodes/16817330664561313086今回はシュレネコの数学授業です。確率ってとても宗教的意味合いがあると私は考えています。
かつて数学者パスカルは確率を用いて神の存在を証明しようとしたくらいです。
確率の考え方には二つあって、一つは相対度数というものです。
例えばサイコロを限りなく振っていって、一の目が出る割合を
調べてゆくと当然ながら限りなく1/6に近づいて行きます。これが相対度数と言われるものです。そしてもう一つは「確信度」と言われるもので、これは抽象的に思考して1/6と導かれた値です。
相対度数からもこの確信度が導かれると言えますね。
ところが、いくらサイコロを投げてもきっちり1/6に確定することはほぼない。では私達がなぜ、サイコロを一度でも振った時、1の目が出るのは1/6だとわかるのかというと、これこそ「確信しているから」即ち「信じているから」なのですよ。
言い換えると、そこには「神の存在があるから」と言えるでしょう。
哲学者スピノザはこのように神が示す定理こそ、神の存在証明だと説きました。神の「一容態」がそこに「出て来ている」と説いたのです。
神は万物を創造したのではなく、万物の中にいる、という
考え。トイレの神様、ですよね。
私もこのような理由で神の存在を信じる方です。
このようなテーマでこの小説を書いています。