https://kakuyomu.jp/works/16817330663129163403/episodes/16817330663129414506私の推理ではこの歌は、菅原道真失脚の「昌泰の変」と大きく関わっているように
思います。政敵藤原時平に讒言されたと言われ、西暦901年に失脚し、太宰府に
流罪となり、903年に失意の裡に逝去します。その後、ライバル時平が事故により37歳で死亡、そして西暦940年には、御所清涼殿に落雷があり、祈祷中の多くの貴族が事故死します。
これを機に、これは道真の怨霊がなせる業との風説が朝廷内で巻き起こり、西暦947年、菅原道真は、北野天満宮に神として祀られます。落雷から、道真の神格化まで7年。
「7つのお祝い」とは彼の復讐と言われた落雷から神格化までの年月。そして元々天神様とは「火雷神」を意味しています。以後、藤原氏の朝廷内での権力絶大期が続き、この歌はあの「カゴメカゴメ」同様、没落した彼らが恨みを込めて、市井の民に教え、歌わせたものではないかと考える次第です。
この小説、主人公はトカラの姫。トカラとはペルシャ、今のイランです。天武天皇の治世下、ペルシャの姫が帝に友好のため遣わされ、宮廷に仕えたと言います。そしてその美貌に貴族たちは一眼見ようと我先を競って貢物を持って来たとか。
そして幾星霜、この話を寓話にして書いた貴族がいます。菅原文時、彼こそ菅原道真の孫。この話の中で、くらもちの皇子という権力者は、最後に主人公、かぐや姫に拒否されます。これこそ、くらもちー権勢と財力のある藤原氏を拒否するストーリー。そして、私のストーリーの中では姫の子孫が藤原を呪うわらべうたを書くのです。
姫の祖先の国、ペルシャの神はゾロアスター、光明神。しかしこの時代様々な宗教は影響を及ぼしあい、世界を駆け巡っていました。仏教、バラモン教、キリスト教、ユダヤ教の影響もあった古代日本は興味尽きません。