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制作アトリエー神仏習合と本地垂迹,そして厩戸皇子

ついに小説、次回から、神様になる研修の
本格的授業のシーンが始まります。

ネタバレにならない程度に、エスキースを
書いておきます。

神仏習合とは、日本における仏教の
定着を図ろうとした権力側と宗教側の
合意形成です。

西暦553年とも538年とも言われる
欽明天皇在位の元での仏教伝来は
蘇我氏と物部氏の戦さとなり勝った
蘇我氏が厩戸皇子を中心に仏教を
広めました。

その中で豪族たちや民衆を納得させる
ために採られた方法が神仏習合です。
仏教が国教化された奈良期、それは
仏教優位の方式を採ります。

すなわち、日本の神々は仏の
化身であると。例えば阿弥陀如来は
八幡神、大日如来は天照大神である
という風に。
これを本地垂迹と言います。
八幡神は八幡大菩薩とも
言いますよね。
これで、それまでは巫女などの依代
に頼らなくては神々にコンタクト
できなかったのに、僧形となった
八幡神の肖像画を拝むことができるように
なったのです。

そして奈良期になると、仏教寺院を
守護する鎮守社が各地に建てられます。
例えば藤原氏の守護である興福寺には
春日大社であるとか、東寺の守護社である
稲荷大社であるとか。
寺院内に建てられた場合は神宮寺と言います。

神様研修において、神様が神社仏閣に
派遣されるという研修内容にはこうした
背景があります。

次に、菅原道真か聖徳太子を登場させようと
思っているのですが、先日読んだ書籍で
とても面白い資料を紹介しておきます。

梅原猛氏著の隠された十字架です。
これは、現在発刊されている
どの陰謀論よりもエキサイティング
なので一読されるといいでしょう。

古典の名著がこんなに現代風の
ミステリアス陰謀論とは驚きです。
この内容を踏まえてプロットは広がります。


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