• 現代ドラマ

Webだとタップ間違えない限り基本的には

こんばんは、山本です。
たぶん秋めいてきたからなのもあるんでしょうけれど、こういう時期って一人でもんもんとしてしまいがちなのですが、そういうときに創作があるとけっこう逃げ道になるなと思っています。
なんかこう、仕事もそうですけど、考えを煮詰めていく作業やってると、自分で自分の思考に酔っちゃうなと。

でも創作だと思考に酔うことはないんですよね。不思議。どちらかというと外に向けて逃してる感じがあるので、創作はほんとうに自分の逃げ道だなとしみじみと思います……

もうちょっとで13章の下書きが終わりそうです。
が、とある理由でここ2日くらい手を付けてなかったら、もうなんか、あーーーーーーーー無理ーーーーーー書かないと無理ーーーーーーというよくある衝動が出てきて、やっぱり逃げ道だなと実感する一方、やばい、終わるならつぎの何かを考えなくては、という焦りのようなもの(逃げ道を塞がれた感)も出てきたり。

13章に手を付ける前にちょっとだけ書いてた番外編みたいなやつも読み返していたんですが、やっぱりこれもあったほうがキャラの考えやスタンスの説明になりそうな気がして、公開順としては12章→12章で端折ったシーンの番外編→13章にしたほうがスムーズだ、という心づもりになってきました。

今年、書いてたわりにはあんまりアップしてないなあと思ったんですが、よくよく考えてみたらわたし、そもそもそういう人でした。
書いても「これはちがう」と思ったら1章4万字丸々ボツ……というのはよくあって、グーグルのフォルダの中にはもう記憶があいまいなドキュメントがたくさんありますw
(みそらとみっちゃんの話も、そろそろプロトタイプから考えると4年くらい書いてるのでは……。とはいえ途中ブランクがあって、本格的に書き始めたのは去年ですが)

なので、今年書いたのってけっこう外に出せないやつが多いんですよね。
読みものとしては大丈夫というか、むしろ涼や奈央と関わる話だったりすると、「このエピソードっていっそ外に出したほうがいいのでは」と思うこともあります。
それに、13章はそうやってほかのエピソードを書いてたからこそ、13章のキャラのみんなの解像度をあげれたのではないかと思うことが多くて。とくにお蔵入りになりそうなエピソードを読み返していても、「やっぱりここって明示したほうがわかりやすいんじゃ……」ということも多く。

キャラの理解という点では書いてよかったな、と思う反面、「この形式で書いてしまった……どうして(それは彼らが大学生だから)」というセルフツッコミをやってばかりです。
ちなみに公開しづらい理由は大学生だからというそのあたりです。

いやーだからさーーーーーーもうやだーーーってなりながらチェンソーマン読み返してたらそりゃジャンプラに移籍したくもなるよなって。本誌だと読みたくない人も被弾する確率が高いから抑える必要はあるけど、Webだとタップ間違えない限り基本的には読者が「読みに行く」選択をしているわけですから。だから描ける範囲が広がるんだよなあ。

……あれ? っていま自分でロジックに気づいたんですけど、
Webだとタップ間違えない限り基本的には読者が「読みに行く」選択をしているわけですから。
って考えたら、え、じゃあ自分のも「Webだから」アップしてもいいんか……?(ただしその場合はカクヨムじゃない可能性がある)

……うーん、ちょっとそのあたりもきちんと考えたいなと思っています。
せっかく書いたし、でもなあ、読み手を選ぶよなあ……という。これの愚痴ってけっこう言いづらい。苦笑

話は戻りますがジャンプラに移籍してからのチェンソーマンはほんとに自由だなあと思っています。いや第一部も自由だったか……スパイファミリーやダンダダンもそうだけど林さんの手腕がすごすぎるんだ(友人と「あの人は超人で変態だ」という話でよく盛り上がるw)。

まあそんなこんなでどうにかして自分のモヤモヤを自由にしながら生きていきたいです。

そういえば昨日の朝ドラ!
また朝ドラですが、たかしくんが「仕事してると自分の好きなものがより鮮明になる」というようなニュアンスのことを言っていて、脚本の桑原さんとは創作のスタンスが近しい人も多いのではないかとも感じています。そして昨日今日放映分のはるとお兄ちゃんのキャラも素敵で、ヨコ(中の人)を長く見てきた身からすると、いい役に出会ったなあ、と感慨深いものがありますね。

2件のコメント

  • し、信じられんくらいの大学生の青春の解像度………!
    と、それをたった2回ほどの放映で理解させる手腕にビビっています。朝ドラ舞いあがれ!の話です。

    いやなんでこのツリーに書いてんのかっていうと、上のコメントで書きそびれてたけど、涼と奈央の話ってほとんど「卒業後の進路」なんですよね。だからどっかで出さないとやばいというのもありつつ、なにわバードマンの面々がめちゃくちゃに青春やってて、なにこれ共感性羞恥でしぬ……!となりながらもその手腕に惚れ惚れしてまして。

    奈央のことはびょーきのことにも関わるしどうしようかなという迷いはあるんですけど、なんだよ……朝ドラでそんな青春全開!されたらもうおたくは書くしかないじゃん……?!みたいな気持ちになっています。

    すみません自分のところのコメントだという油断でスマホから打ってて読みにくさ抜群だと思いますけど、まじでチェンソーマンには求められない青春がありすぎて吹っ飛んだんたぜ……

    ちなみにチェンソーマンでは、昨日というか今日のアニメ最新話の最後が「まだひと揉みもしてねぇんだよ!!!」という決意表明がまるでガンダム台地に立つみたいだったなと思って笑いが止まりません。
    でも作者なりの人間讃歌なんだよなあ……と思います。チェンソーマン。その表現方法は人それぞれだとして、すごいよやっぱりこの作者はと。
  • 山本さん

    返信ありがとうございます。毎度のことながら間が空いてしまって申し訳ないです。
    私もカクヨム選んで良かったと思いました。こうして山本さんに出会えて、色々とお話しできるの、何回言うんだと言われそうですが楽しいです。

    >実朝くんの「間違っていた」…
    ここ確かに辛いですよね…。気持ちをなかったことにしてしまうものほど切ないものはないです。脚本鬼ですよね(笑)
    でもそんな脚本を楽しんでいる私も鬼だなって思いました。面白いんですよねあの地獄……。
    和田殿、心配ですよね…。元気になって戻って来られるのをお祈りしたいです。
    クランクアップの件はもう、終わりが近づいているのかと思うと同時にまだ更なる地獄を見せられるのかもしれないと思うとドキドキしております。
    本当にそうですよね!お互い、地獄を生き抜きましょう…(?)

    >この「ぶっ続けは苦手」、ジャンル問わず発揮する
    真似っこのような言い方になってしまうのですが、「分かる…」となりました。
    実は私も近代美術等は苦手でして、詩人もそうなのですが、一部作品はどうしても拝読出来ないのも多いです。あてられる、というのでしょうか。なんとなく駄目だな、と思うものはあります。
    精神衛生上悪いだろうなと感ずるものは敬遠しております…(笑)
    ふとしたきっかけであ、いける、となるパターンもありますが、ひとつの作品をかなりの深度まで潜ることは意図して避けるようにしています。

    息がしやすい場所、そうですよね。互いにそれぞれ楽しめたら良いですよね。
    私の周囲の友人がそれぞれ趣味の方向性違うので(笑)互いに同じ方向性の趣味じゃないのに仲良く出来ているのはとてもありがたいことだなあと思っております。
    感謝しかないですね…。

    >近代文学も「得意では…
    この辺りもなんとなく分かります。
    あの時代の人、命削って書いている印象が深いんですよね…。確かな魂の籠った、血肉込めた言葉と言いますが…

    >『エリーゼのために』
    そうだったんですね…!勉強になりました。それにしても有名人、燃やしてって言っているものさえ人目に晒されるの、可哀想ですよね…。
    そんな本を読んでいる私は鬼畜ですけども…。手紙、確かに素が出るんですよね。ただ、萩原朔太郎が北原白秋宛に残した手紙は見てはいけない気がして(見てしまいましたが)一度見たきり、見ていないです。全集に載せて良いのか…と心の中で突っ込んでおりました。自分が読んでいるのに(苦笑)

    「空色勾玉」見ていました…!
    あちこちに引用されているのを見るとついつられてしまうんですよね…。
    色んなものを照らし合わせて見るのが好きなのかもしれないです。
    あの時代ならこの時代と繋がっているんだ、という、ひとつのことを追求するのが好きなんですね。
    ただ、あまり突き詰めるのもあれなので一線ひいてはいます。

    最新話拝読いたしました…!
    おお、不穏か…とドキドキしつつ、読み返しながら楽しんでおります…。
    私の考えになるんですけど、作者が書きたいものを見たい! なので山本さんが書いた物語なら本当に拝読したいと思っています。
    (カクヨムじゃなくても追いかけて拝読したいです…)

    私も物語を書いていて、このくだりや話はここじゃないなあ、とか載せなくていいものだなあ、とまるごと消すこともあります。
    登場人物でお話しているんですけど、書いていて「あ、これ駄目だ」という話はざっくり削ることも多くて、でもそういう時ほど話が進むので我が事ながら面白いなあ、と感じています。
    その代わり書く所は書く、なんですけど、時々考えすぎて「あれ?」ってなっている時があります(笑)同じこと言っているな、とか。
    これも何かしら別のことをやっていると解決するんですけど、解決しない時が結構、辛いです(笑)でも楽しいからこそ、辛さも含めて物語を書くのはやめられないなあ、と感じております。

    確かに会話みたいですね。苦じゃないと言って頂けるとこちらも嬉しいです。
    文章打ちながら楽しいなあ、と思っているので、今回もついつい長話しちゃいました…。
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