今主催中のイベント「カクヨムでSFを創る者たち【短編・中編編】」に参加してもらった作品のうち、3000字以下の作品で気になった小説をピックアップしました!他薦です!
手始めに短いものを、二つ紹介です。できれば、あと何弾かやりたい。
まずひとつめ!
「ゴミ回収しますよ!/盛田雄介」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054906809840 SFのショートショートといえば、宇宙人や未来人、お馴染みのガジェットを使って、意外性のあるオチ、皮肉なオチみたいなのが醍醐味だ、みたいな印象を僕は持っています。皆さんはどうでしょうか?
この作品は、まさに自分のイメージぴったりで「これこれ!」と思ったものでした。
ふたつめ!
「寂しさしのぎの退屈に/矢向 亜紀」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896352033 もうひとつSFのショートショートで持っているイメージが「すこし不思議」な物語です。いわゆる王道ファンタジーともすこし違う、なんともいえない不思議な感覚を得れるものもSFの好きなポイントです。
この小説は、詩的な語り口と屋根裏部屋と機械の頭。なんとなく童話の挿絵みたいな風景を想像しながら読むのが、個人的にはすこし不思議で楽しい感覚があります。
とりあえず今回はこれまで。
あ、あと3000字以下の短編を読んでいて思ったんですけど、SFって短い文章でもスケールがめちゃくちゃデカイ話ができるのいいですよね。もう人間一人では手に負えない扱えないスケールが、ふつうに出てきちゃう。
たとえば、3000字以下のもので恒星間航行するお話が二つもありました。
「宇宙一、大きな花を。/明弓ヒロ(AKARI hiro)」
「ラーマ8823号の目覚め/大月クマ」
太陽系から最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリでも、4.244光年。馴染みのあるkmに戻すと、だいたい40150000000000 km。
こんなスケール、普段は小学生くらいしか使わない。「おれの戦闘力、四十兆千五百億~」みたいな。でもSFは、そんなとんでもないスケールを真面目な顔して出してしまうから、面白いなぁと思っています。自分だけかもしれないけれど。
「カクヨムでSFを創る者たち【短編・中編編】」
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054922505734