あと一押しが思い浮かびません。良い感じに物語が紡がれていると、余計に詰めの甘さが目立ってきます。盛り上がりと盛り上がりの間の勢いがどうしても落ち込んでしまうのです。アイディアが思い浮かばないため、その場しのぎとして繋ぎの物語を入れるのですが、やはり仮でしかなく、一刻も早く修正したい衝動に駆られます。
そういった繋ぎすらも煩わしく感じる場合には、物語に空白が生まれます。思い浮かぶまで、そこは無の領域となるのです。更新のタイミングが刻々と迫る中、悩みに悩み、結局睡眠に逃げてしまう人間の性は何と恐ろしいことでしょう。私個人の性なのでしょうが。
今日も夢の世界へと逃げ込み、何か良いアイディアが思い浮かばないか、と受動的な気持ちを抱いている時点で良い方向には絶対に行かないでしょう。気持ちが負けているのです。あと一押しを貰いたいなら、自分が動かなければなりませんね。私は挑みます。夜更かしの向こう側まで――