・エーテルドライバー「リザードマンタイプ」
規格としては3m未満の人型であること。だからと言って2.99mのを設計することは殆どない。要はエーテルドライバー人間。アンドロイド。
そのサイズ故に人間が搭乗し操作することは不可能なので、遠隔操作かAIを積んでいるかのどちらかが主。極稀にこれをパワードスーツとして着る頭のおかしい奴がいる。
基より兵器として設計されていない。白兵戦をやるのなら並みの人間よりは強いけど、魔力総量が容量の小さいマイクロエーテルドライブに依存せざるを得ないためインサイドの行使には向かず、機械生命体であるため余程の事がなければアウトサイド能力も発現しないので(ウィンドベル幹部とかいう頭のおかしい戦闘力してる連中から見たら)生身の方がずっと強い。
ならば此れの存在意義とは何か。それは己の持つ技術を絶やしたくなかったという製作者の想いに起因する。
ちなみにAP2028年の時点で既に稼働しているリザードマン型EDがいたりする。マカリスターじゃないとある大天才が製作し、あろうことか自身の経営するコンビニの店員にしている。
・転写式人工知能「I's(イス)」
というわけで「まだまだ発明したいなー、でも寿命足りねえなあー」と苦悩していたマカリスターにフィーネから供与された外神技術。自分の脳内に格納されている情報を丸ごとコピー出来るとかいうヤベー技術。
これをリザードマンタイプEDに搭載すればあら不思議。記憶や経験はそのままに自分がメカになれるぞやったあ何してくれてんだあのクソ害神。マカリスターも乗るんじゃないよ。
I'sの方で経験したことを本体にフィードバックすることも出来、整合性の取れなくなる上書きもないとかいう本当に大丈夫なのか疑わしいほどに完璧な精神交換器。
何でこんな便利技術を提供したかって単純に文明の発展を促す為。そして各人がエーテルドライバー人間になればインサイドの脅威はほぼほぼ根絶されるため。外神の計画は短期でも3桁、長期ともなると10桁ぐらいの年数を要する。気が長すぎる。
・VRMMO「ドラゴンカーニバル2(仮称)」
いい加減30年も運営しているとマンネリ化も凄まじく、もはやパソコンでカタカタ操作するなんて旧時代の操作方法など廃れてしまったAP2049年。フルダイブVRゲームになって帰ってきたMMO狩猟アクションRPGの続編。
前述のリザードマンタイプEDをプレイヤーキャラクターの素体に活かし、I'sをそのままプレイヤーの直感操作器として流用した超次世代ゲーム。もう面倒臭いからぶっちゃけるとVR版モンハンみたいなもの。と言っても自分を丸ごと転写するI'sとかいう超技術のせいで99%リアルと同一みたいな感覚になってる。
腹も減るし疲れるしボタン操作と違って自分で武器を振らなきゃならない。でもゲームにとって都合が悪い部分はわざとオミットされている。排泄出来なかったり全裸になれなかったり剥ぎ取りをなくしてドロップアイテム制にしたり「死んでも死ぬほどの痛みがなかったり」。当然こっちで死んだらリアルでも死ぬなんてアホなシステムは搭載していない。ログアウトもしっかり出来る。尿意・便意が迫っていたりバイタルが低下したりすると警告が出るし最悪強制ログアウトされる。
欠点としてクスターが料理の監修をしたせいでドラゴン討伐そっちのけで酒場に籠るプレイヤーが続出しかねないこと、フィールドがクソ広くて最初の町から最初のボスのいる洞窟まで徒歩だと60分かかること、その道中に前作で猛威を振るった初心者狩りPKを模した山賊のNPCが跋扈していることなど枚挙に事欠かない。
あとなんかFF14に倣ってタンクロールやヒーラーロールも追加したけど、中身次第ではタンクが一撃で敵の首をはねたり、ヒーラーの基礎魔法で極太レーザーを放てたりするので中の人ゲーな側面がある。
最大の欠点はI'sの持つ「I'sの方で経験したことを本体にフィードバックすることが出来る」点であり、このゲームにハマったプレイヤーが全員ドラゴンハンター並の身体能力に化けてしまうことなのだが。
現在、こいつを主軸になんか書いているが、個人的に全然面白くないのでお蔵入りにしてる。VRMMOモノ書くぐらいならシャンフロ読め。