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ロマンシングサガ2リベンジオブザセブンのはなし

ワグナス!ロマサガ2の3Dフルリメイクが出た!

というわけで今日のゲーム近況ノートはロマンシングサガ2リベンジオブザセブンの話です。正式名称がクッソ長いので、以下ロマサガ2と表記します。

そもそもロマンシングサガとはなんぞや?という話ですが、こちらスクウェアが開発・販売したRPGでございます。

大抵のRPGって基本的に決まった順序で攻略するものだと思うんですが、ロマサガはフリーシナリオを採用しています。どこから攻略してもいいんですね。今となってはオープンワールドゲーとかでは当たり前ですが、当時としては革新的なシステムだったんです。

他にも、通常攻撃とかを素振りしてると技を閃いたり、武器種・術の属性ごとにレベルが管理されている熟練度制であったり、ボタン一つでワールドマップに出れたりと挙げればキリがないぐらいシステムが独特だったんです。ファストトラベルの元祖ではないか?

ただし、難易度が高いことでも知られています。雑魚は戦闘回数を重ねるほど強くなるし、その雑魚にすらやられかねないし、ボスはキッチリ対策を練らないと勝てません。ラスボスなんかはその最もたるものでした。

あと、シリーズごとに全く違う舞台でストーリーが展開されるので、どのシリーズにも繋がりはありません。そのへんは10-2が出るまでのFFも同じですけどね。

今回のロマサガ2はバレンヌ帝国の皇帝になって領土を広げたり各地にいる七英雄という大ボスを倒したりするのが主目的です。それも、何世代もかけて。なので最初に操作するレオン帝、その息子ジェラール、最終皇帝以外は仲間から皇帝を選びます。

それじゃ何度もやり直しじゃん!と思うかも知れませんが、実はレオンの代から、継承法といういかがわしい術によって先代皇帝の技能を引き継げるんですね。なので代を重ねれば重ねるほど強くなるんです。

他の仲間も帝国の技術が発展するのか、強くなって加入します。20クラスある中から皇帝含む5人のつよつよ戦士で世界を征服しましょう。

さて、ここからはそんな面白いゲームのリメイク部分の評価に移ります。後半にはネタバレもあるから気をつけてください。

まず、なんと言っても諸々の要素が親切になっています。当時は容量の都合か「何の技や術がどういう効果を持っている」「装備にどんな効果がある」「どの技を使えば新しい技を閃けるか」「マスターレベル(帝国のキャラの初期技能レベル。上がるほど最初から強い)」が一切開示されていませんでした。

それらが全部明文化されているのです!令和のゲームとして遜色ありません!どの技がどんな威力か分かる!オリジナル版は分からなかったんですよ!嘘だろ!?

正直オリジナル版は説明が無さすぎて各攻略サイトを見ないと何がどうなっているのかさっぱり分からなかったんです。回復アイテムや回復術で戦闘不能を治せるとか、普通分かりませんよね?分かるようになりました。

3D化した部分の表現も見事で、各キャラのビジュアルも大変よろしい。特にロックブーケお前だよお前。どうしてそんなに美人になったんだよ困っちゃうよ。

難易度も原作まんまだと令和のゲームに飼い慣らされた我々にはちとキツいので、それよりちょっと落とした「スタンダード」やさらに落とした「カジュアル」もあるのでRPGに慣れていなくても全然遊べます。ヌルくなったら嫌だ!原作通りの難易度で遊びたい!という方には難易度「オリジナル」があるので安心してください。

当時の名言もきっちりフルボイスで蘇っているので、そこも必見ですね。サガらしいテキストは健在です。多分、これ作ったスタッフ、ロマサガ2のことが大好きなんじゃないですかね。各所の小ネタはきっちり拾っています。

私は(このあとドラクエ3リメイクが控えているため)スタンダードでやりましたが、それでも歯応えは充分にありました。七英雄もとりあえず強く当たって後は流れでって感じでなんとか倒せましたし、原作では不遇だった武器種や術も手が入っているのでストレスなく遊べました。

ただ、ラスボスだけはかなり苦労しました。原作にはなかった連携システムやアビリティ、そして超強化された合成術がありながら5連携後にパーティが壊滅して残った瀕死の皇帝1人でトドメを刺すなんてロマンシングな勝ち方をしました。

ここまでの総評としては、歴代で最も優しく、最も遊びやすいサガシリーズだと思います。サガシリーズ未経験の人に是非おすすめしたいゲームだと胸を張って言えます。良いゲーム体験になるのは間違いないので、是非購入をオススメします。





以下、リベンジオブザセブンからの追加要素について。






で、ラスボスを倒した後は裏ボス戦です。実はリベンジオブザセブンより前に出たロマサガ2のリマスター版にも裏ボスが追加されているのでそいつも再現されてます。私は今作やるまでそんなのがいること自体知らなかったです。

そいつはともかく、その前に裏ボスが7体追加されました。7体。7人。

そう、過去の七英雄と戦えます。本編で戦ったのより遥かに強いです。異世界に飛んでモンスターを吸収しまくるうちに擦り減ったのか、幻体として登場していたから弱ってたんですかね。

一応ラスボスを倒せたなら撃破だけなら余裕かとは思いますが、こいつらの厄介なところはそこではありません。

「5ターン以内に倒すと各七英雄に対応した武器が貰える」という要素があります。ロマサガ、そういうゲームではなくない!?

実際やってみると分かりますが、5ターン内撃破は大変です。殺すか殺されるかのバランスなので、回復を怠ったら死ぬし、かといってバフ振りしすぎても時間が足りません。きっちり戦術を詰めて行かないと無理です。

一応、5ターン以内に倒せなくても各七英雄からアビリティは貰えるし、武器取れなかった七英雄とは何度も再戦出来るので、そこまで警戒することはありません。というかアビリティ取ってからやらないと苦行です。ワグナスの。

ワグナスのアビリティが問題でして、なんとこいつ「連携ダメージ100%UP」とかいうゲームブッ壊れるレベルのアビリティをくれます。これを取ればリマスター版の追加裏ボスであるドレッドクイーンすら恐るるに足りません。

各七英雄の攻略情報がwikiに乗ってないなあ〜と思っていましたが、そんなもんいりません。連携ゲージを貯めて放出するだけであっさり5ターン以内撃破は成ります。ワグナス!お前のせいで俺たちが壊滅した!とノエルに怒られるでしょう。

他の七英雄も「最大HP超えて回復」「オートリレイズ」「20%の確率で連携ゲージ消費しない」「全攻撃が弱点になる」「敵の単体攻撃の対象にならない」とか壊れたのくれるんですけど、ワグナスの2倍には遠く及びません。ダンターグなんか「HP30%以下の敵へのダメージ+15%」だぞ加減しろ。

その5ターン以内撃破で貰える武器も、当然全ての武器種において最強のステータスな上に固有技もインチキです。ロザリオインペールとか無月散水とかのサガフロからの技とか、テンプテーションやライフスティールなどの敵専用技とか。ソウルスティールじゃないんかい!と思いますが、これだけでまLP回復手段として非常に優秀です。

……さて、ここまでの話は全て前座です。ドレッドクイーンを倒した後、ようやく真の地獄が始まります。その中でも良いニュースと悪いニュースがあります。

良いニュースとして、強くてニューゲームが解禁されます。ほとんどのものを引き継いだ状態で初めからプレイ出来るようになります。レオンの時点でHP1000超え、各技能レベル40〜50とかなので難易度オリジナルだろうがヌルゲーに変貌します。

悪いニュースは難易度ベリーハード、及び難易度ロマンシングの追加です。

難易度ロマンシングは人類が手を出すべき難易度ではありません。最初の雑魚が通常攻撃で1172ダメージを叩き出してきました。上記程度のステータスではクリア不可能です。

難易度ベリーハードはそれよりはマイルドになっていますが、それでも通常攻撃が500前後のダメージを与えてくるという修羅の国と化します。私はジェラール世代のクジンシー戦……前にいるロドンビーストにすら勝てませんでした。

ハッキリ言って上記のブッ壊れ要素を回収しただけでは歯が立ちません。今まで優しかったサガが本性を表してきます。というか歴代サガの中でもぶっち切りの難易度と化します。クリアさせる気が微塵しかない。

なので、今は装備回収とマスターレベル上げのため強くてニューゲームでオリジナル難易度やってます。果たしてドラクエ3までにベリハ及びロマンシング攻略は行けるのか。勝負の刻でございます。それでは、また。

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