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もんくえ&もんぱらのはなし

11月初頭、私がロマサガの攻略に明け暮れていた時にそいつは出ました。

もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG。その完結編が産声を上げたのです。

当時これにガチ狂いしていたフォロワーがいたので、私は興味を示しました。なんでも完結編だけで100時間は飛ばせるゲームだと言うので。

なんで、前作のもんむす・くえすと!(以下もんくえ)の前章・中章・終章と、ぱらどっくすRPG(以下もんぱら)の前章・中章を買いました!ロマサガ攻略中かつドラクエ3発売も控えてるのにね!何やってんだお前ェッ!

その心意気を買ってなのか、その狂ってたフォロワーよりもんぱらの終章を送られました。ありがとう!もう逃げられないぞ!

なので、ドラクエ3が終わってからずっともんくえともんぱらの攻略に取り掛かり、つい2日前に全てクリアしました。FF7リメイク&リバースと同じぐらいボリュームあったんだけどお!?

まず、もんむす・くえすと!について解説しなければなりません。先に言っときますがこれは同人エロゲーです。18歳未満は帰った帰った!

もんくえは勇者見習いのルカさんというショタが創世の女神の信託を受けられないまま魔王を倒しに行くというのが大筋の物語なのですが、敵は全部モンスター娘!負けたら妖女に犯される、のタイトル通り、負けたらHシーンです。

この作品はセックスバトルものじゃないです。ルカさんは普通に剣で戦いますが、相手はあの手この手で快楽に導こうとしてきます。こちらから快楽を与えに行くことは出来ません。NO逆転がこの作品の理念。貴方は犯されるだけのエサですよルカ……

特筆すべきは戦闘の難易度の高さ。殺るか犯されるかの勝負です。基本は初代ドラクエよろしく1対1が基本なのですが、最適解の行動を選んでなお乱数で負けます。私がハードモードでやったからなんですけどねこれは……

負けてもんむすに犯されたいの!という人にも安心!なんとわざと攻撃を「おねだり」したり、快楽に身を任せて「なすがまま」になることも出来ます!エロめ……

私はそんな軟弱なこと、キューピットとアルマエルマとラスボス以外にはしませんでした。負けても次こそは絶対勝つ……しか考えてませんでした。負けるの嫌なので。じゃあなんでこのゲーム買ったの……?

このゲーム、ハッキリ言って人を選びます。ごく一部を除いて異形のモンスター娘ばかりですし、なんなら「負けたら妖女に犯される」どころか「負けたら妖女に喰い殺される」と言った方がいいぐらいルカさんは喰われて殺されます。

なので、私はエロゲーだと思わずにやりごたえのあるRPGだと思ってやってました。向き合い方がダクソ。

モンスター娘の造形は非常に凝ってます。最初のスライム娘の時点でドチャクソ可愛いの出てきたな……と思ったら次でナメクジ娘ですよ。その次はマンドラゴラ娘ですよ。おっと様子がおかしくなってきたな……?

思いつく限りでもメーダ、アリジゴク、スフィンクス、アイアンメイデン、機械、ゾンビ、ドラゴン、キメラ、果てはアルテマウェポンのモンスター娘が出てきます。性癖がニッチ過ぎるよ!

終章はワケあって天使とのバトルがメインになるのですが、キューピットやマリエルなどを除いたほとんどが異形です。触手空間そのものの天使とか、胎内に取り込んで転生させてくる天使とか、神社みえてな天使とか……ここからは君の目で確かめろ案件ですね。

ストーリーに関してはかなり面白いです。最初はスライム娘にすら苦戦して剣をやたらめったら振り回してなんとか逃したり、ナメクジに塩撒いたり、斧で殴られた衝撃で射精していたクッソ情けないルカさんが真の勇者となるストーリーは熱くなります。

詳細は省きますが、最終的に風の力と明鏡止水の心で全ての攻撃を受け流し、土の力で圧倒的な剛力を備え、火の力でゴリ押し、あらゆる攻撃に対して即死級のカウンターを取りに行く世界有数の強者に変貌します。でも負けたら情けなくなります。

あと特筆すべきは反省会という、負けたら創世の女神がダメ出ししながら敵の攻略法を教えてくれるシステムです。このテキスト量が膨大で、むしろこれを見るために負けるまであります。負け過ぎると女神に犯されるけど。

なんやかんやで真の勇者となり、なんやかんやでずっと一緒に旅してきたもんむすと結ばれ本気の子作りックスをしたところで物語は閉じます。ここからもんぱらのターンです。


もんぱらはもんくえ世界とは別世界が舞台です。地形はほぼ同じだけど、知らん村や知らんダンジョンに知らん幼馴染が生えていたり、世界各地に変な大穴が開いていたりします。

開幕、小さくなった前作メインヒロインと小さくなった前作ラスボスのどちらかと旅に出るか選べます。私はラスボスの方を選びました。メインヒロインルートは前作をやってない人向けのルートですからね。

最初の方は話の筋は同じです。魔王を倒すために旅しようね、という感じです。前作と違うのは仲間がいっぱい居ることです。なんと、ほぼ全ての野良もんむすが仲間になります!その数、800体以上!ポケモンじゃねえんだぞ!

今回は転職も出来ます。しかも上位職もあります。ドラクエ6や7をやっていたら分かるでしょうが、アレと同じシステムです。

なんですけど、その職業も膨大な量があります。今数えたら基本職だけで22種ありました。多すぎィ!そこからさらに上級職、最上級職、封印職、禁職とあり、特に上級と最上級は基本職から2〜3つに派生していくので……あっこのゲームそう簡単に終わらねえな!?

それとは別に種族としても強くなれます。多種多様なもんむすが出る関係上、基礎種族だけでも26種で上級種、最上級種、封印種、禁種と続き……さてはクリアさせる気ねえな!?

武器種も膨大ですが、私はこの辺考えずにやってました。だって剣って名のつくカテゴリだけで短剣・剣・尖剣・騎士剣・巨剣ってあるんですよ?そこからさらに槍・弓・刀・忍者刀・杖・ロッド・皿(?)・扇(??)・そろばん(???)とか……

このゲーム、同人ゲームのボリュームじゃありません。私は120時間かかりました。まさか現代にここまでファイナルファンタジーSに極めて近いゲームが出てくるとは思いませんでした。終章になると秘石やチェーンスキルといった新たな強化要素がモリモリ増えてくるのもFFSみがあります。

中章まではまだ真っ当にRPGをやっていたと思います。この時点で100万ダメージが見えてきてるけど……終章からインフレが進みます。100万ダメージ出せる程度の奴は雑魚です。

終章は色々あって大いなる決断を下さなければならないのですが、ここで3ルートに別れます。うち2ルートは億叩き出せなきゃダメレベル、最終ルートは兆出せてようやく及第点といった感じです。ディスガイアやらされてる?

2ルートはぶっちゃけると敵は邪神率いる六祖という強大なモンスター軍との戦いか、女神率いる七大天使との戦いかなんですが、最終ルートはそのどっちもを相手にしつつ十六の破滅事象やら混沌の使徒やら異世界の魔王やらを相手にしなければなりません。多すぎ!多すぎ!

なんていうか、ものすごく物量に圧殺されるゲームでした。これでもんむす全部仲間にするとか、もんむすのHシーン全回収(エンカウントする敵全部に敗北シーンがあるよ!すごいぞ!)とかやってると120時間じゃ足りません。一生をもんむすに搾り取られます。

ストーリーは……前作をベースに相当斜め上にかっ飛んでいきましたね。最終的には前作ルカさんを遥かに超越する存在になってしまいました。具体的に言うと今のウチのルカさんは1ヒット35垓ダメージの技を4回行動で連発するぐらいです(ラスボス最終形態のHPは約4京)

それじゃ、今からエンドコンテンツへ潜りに行ってきます。年越しはもんぱら!よいお年を!




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