現在、第4章を鋭意執筆中!
まだか、まだかとお待ちの方に、ちょっとだけ予告編。
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「鬼面猿猴!? なぜ、こんなところに?」
薄汚れた建物の陰に身をひそめながら、スピカは思わず声を上げた。
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「ちょうど、いいわ。いずれ『礎のダンジョン』に入るつもりでしたから」
彼女は、そう言うと野ばらが描かれたティーカップに口をつけた。
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――カヲルコ! ヤバい、アレはやばいよっ!
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「『ねこの長靴』という、カフェをご存知ですか? 私の名前で、遮音壁を展開できる個室を予約しておきます。そこで、いかがでしょう?」
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「お初にお目にかかります、シャノワ様。マリア・クィンと申します」
マリアは、ソファーの上にちょこんと座る黒猫に恭しくカーテーシーをした。
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「まさか、とは思うが、すでにアルメア王都は落とされている?」
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「結局、コレからは逃れられないのね……」
胸を押さえて小さく悲し気にそう呟くと、彼女はダンジョンの上階へと続く坑道を歩き始めた。
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「い、いやだ、来るな、来るなあーっ、ひきゃああああああぁ‼」
注)予告なく変更されることがあります。