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ばあさんの思い出:その2

スイーツのお土産の話だったよね。

でだ、翌日の朝イチにスイーツ店に行くだろ?。そうすると賞味期限があると教えてくれるんだ。ばあさんに根掘り葉掘り訊いた奴らは短めだけど頑張れば賞味期限内にスイーツを届けることができる範囲。ダッシュで飛び出した連中には、ちょっと余裕があるくらいの時間になる・・・らしい。というのも俺も体験したけどスイーツは1回で終わったんだ。成績優秀ってわけでもなく階段上りやら下りからの一撃を何度も体験してもギルドに相談してなかったからね。

ま、そういうわけで何度かスイーツを運ぶと階段を降りた直後のところにある隠し出口を教えてくれる。負けそうになると、そこから脱出して全滅を回避できるんだ。ちなみにスイーツはブランド物だから代金を別ルートの依頼で稼いでからの攻略になるのは言うまでもない。

そうやって1階のボスキャラを倒せるようになると出現しなくなるんだ。結果、それなりのレベルの冒険者を使えば一撃後の転送先を指定する魔法陣が置けるってわけさ。

次の階層の話は、聞くかい?じゃ、モンブランを買ってきてくれないか。

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モンブラン・・・うまいよねぇ。特に「まったんほーん」謹製のは文句なしだ。
さて、第2階層の話だよね。1階層のダンジョンボスを攻略すると滝への登り口が開くんだ。念のために復習すると500メートル登ってからの500メートルの下り階段で・・・わかるよね。500メートルの上りの滝ってのはなかなかのものだよ。
夏はスプラッシュってやつね。結構滑りやすいし、たまに上から角氷が落ちてくるんだ。これが結構危ないので滝壺に落ちると無傷で回避できる。(いうまでもなく。もう一回登り直しだからね)
冬は、アイスアックスが必須なんだけど、これももぎりのおばあさんに相談するとナントカナル。(例によってスイーツ)
要するに夏は角氷に日焼けと高湿度に手足のフヤケ、冬は氷攻めだけど角氷はないので楽といえば楽なんだけどね。
そして頂上にたどり着けると階層ボスが出てきてペーパーテストを出してくる。体力というか脳筋だけでは生きていけないという心得を思い知らされるんだ。合格したら幻惑防止の角帽がもらえて次の階層攻略が楽になる。もちろん、試験を受けないという手もある。なにしろ夏は、蚊が襲ってくる中での試験だし、冬は手がかじかんでいる状態で筆記試験だよ。どっちにしても考えるのが嫌になるのは間違いない。

攻略のベストというかおすすめの日付はあるんだ。春なら4月8日で滝上から甘茶が流れてくる。飲めるので水分は持ち歩かなくても大丈夫。パンツまで甘茶色に染まるけどね。
ただし、翌日にまたがるとクラッシュアイスが降ってくる。まだ辛抱はできるよね。そのあとすぐに練乳・・・からのイチゴなんだ。だいたい、そこで心を折られて食べ始めると滝壺に真っ逆さまの「ごちそうさまー」ダイブする初心者というか狙ってるやつも居たりする。

第三階層は、ゆるゆるの草原地帯で草丈が2m位あるから幻惑防止の角帽があると迷わないんだ。しかも生活魔法まで練習させてくれるから便利アイテムもでもある。
ちなみに、試験を受けなかった場合は迷いまくるし魔物とのドッキリ遭遇があるからレベルアップはできる。とある勇者は一人でレベルアップにチャレンジしてたっけ。本人は「ストイック」カッコいいってつぶやいてたけど悔し紛れなのはまちがいない。

もう少し続く


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