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4流小説家のぼやき:3

小説大賞にて、選考、評価するということは、否定するか肯定するか、ということになる。
当然、よりよい作品を審議して選ぶわけだから、その他大勢を否定し、落とし、僅かに残った才能ある者たちだけを残す。

確かに、不出来というか、お粗末な作品は数多くあるのだろう。
それは、小説やシナリオの添削を依頼される私は、よくわかっているつもりだ。
そもそも文章がおかしい人、日本語が間違っている人、小学校から国語をやり直した方がいい人。
沢山……本当に沢山いる。
だから、そういうある意味スタートラインにすら立っていない人間を選考で落とすのは、仕方のないことである。
しかし、それなりの技術と構成と一定以上のレベルで書かれているものを否定するのは、大きく意味が変わってくる。
今更私がいうことでもないが、小説家は、人生をかけて作品を作っている。
命を削って、魂を削って、事実上の何十時間もかけて、作品を書きあげるのである。
それを否定され、落とされるのは人生そのものの否定である。

だからこそ、評価には責任を持って貰いたい。
その評価は、本当に正しいのか。
常に誰を相手にしても論破できるだけの根拠があるのか――?

それを考えて頂きたい。

と、いう、嘆き。

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