マイページ
小説を探す
ネクスト
公式連載
書籍化作品
初めての方へ
ログイン
新規登録
(無料)
夜野うさぎ
@usagi-yoruno
2016年1月12日
に登録
異世界ファンタジー
歴史・時代・伝奇
usagi_yoruno
フォロー
ホーム
小説
18
近況ノート
154
おすすめレビュー
68
小説のフォロー
107
ユーザーのフォロー
94
2018年5月8日 23:38
09「閑話 昭和6年、富士登山」補足はないです。
実は、今回、急きょ別の所ヘの旅行シーンを入れるつもりだったのですが、amazonで注文した関連資料がまだ届かず、我慢できずにやむなく富士登山にしてみました。
(1回だけだけど、学生の時に富士登山経験者)
1.天気について
東京方面の天気になりますが、7月30日~8月2日の間は概ね晴れていることが、『断腸亭日乗』(永井荷風の日記)からわかります。
2.昭和5年11月下旬の地震
豆相地震というそうで、11月26日に発生しました。
三島観測所では、地震計が測定できないほどの地震で、箱根町では全150戸中120戸が全壊、または半壊したそうです。地滑りも起きたそうで、お寺が飲みこまれました。
実際は、半年後の時点で、それなりに復興はしていると思いますので、温泉に入れないということはないのかなと思いましたが、次のサイトを見ると、厳しそうですね。
「箱根の温泉公式ガイド 箱ぴた【豆相地震と世界恐慌】」
https://www.hakone-ryokan.or.jp/hakopedia/?p=514
こっちは静岡県の資料みたいですけど、なんで豆相地震の被害が入っていないのか……。
https://www.pref.shizuoka.jp/bousai/e-quakes/shiraberu/hondana/shiryou/documents/198-2002-3-all-3.pdf
2.富士登山
なぜ富士登山にしたかというと、世界遺産に登録されたので(笑)
それに小説の中で主人公達を富士登山に行かせようというものを見たことがないから。
ただ、ルートとして、大宮口と村山口のどちらにしようか迷いました。
古いのは村山口登山道。世界遺産に登録されたことで、注目されています。
ところが明治39年に大宮口登山道ができて、それからは廃れてしまったのです。
この大宮口登山道の上の方が、現在の表富士登山道(表富士には突っ込まないでね)。ほとんどの人は新五合目から登っています。
じゃあ、大宮口登山道で良いじゃないかとなったわけですが、新五合目から下、特に一合目、二合目の場所がわからなくなってしまっているのです。
ちなみに頂上近くの休泊所の写真も含めて、次が参考になります。興味のある人は見てみてください。
ポストカードに見る大宮口登山道 今昔(大正頃?)
http://www.fjsan.net/fjomoteguthipostcard.htm
消えた富士山大宮口登山道調査
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-204106.html
残っていた富士山大宮口登山道
http://upa114.blog.fc2.com/blog-entry-403.html
○服装なんかは次を。
ごうりきの富士登山
http://www.fujitozan.jp/climbing/
3.休泊所での食事
『コンゴウヅエコショウ』という書物に、次のように出ているようです。
「(山小屋の)主に頼んで土瓶酒を買った。その色は馬尿によく似ている。薄いので酔うことが出来ない。肴は干しエビの煮浸し。指を箸にしてつまんで食べる。囲炉裏の焚き火、吊ランプの光はここまでは届かず胎内くぐりの闇を照らすために持ってきた蝋燭を火山弾の煙草盆の上に立てて、座を照らした。夕飯は麩の味噌汁と玄米に舌鼓を打つ」
明治・大正の富士登山者の食事・その2
http://www.yamanashi-kankou.jp/blog/2013/08/post-910.php
で、こちらは富士山頂で気象観測を始めた野中至さんの『富士案内』から
国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1083077/106
本と万華鏡さんの「付録 山と食事」
http://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/18/furoku.html
缶詰も考えたんですが、富士山のような高地に行くと、漏れてきたりしないですかね。
なお宿泊料金はこちらから。
富士山の登山史年表(昭和)
https://www.fujisan-net.jp/data/article/1410.html
4.7月31日の満月
今は調べられるサイトがあるので重宝しますね。
サイト名はUICでいいのかな?
https://calendar.uic.jp/1931/07/31/
次は起の章の最後に当たるエピソードが始まります。
夜野うさぎ
Twitter
Facebook
はてなブックマーク
コメント
コメントの投稿には
ユーザー登録
(無料)
が必要です。もしくは、
ログイン
投稿する
10「昭和6年、満州事変、そして東北では……」補足
08「昭和5年、夏樹、サラリーマン」補足