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最近とある事情から蔵書の整理をしています。
作業中にふと、筒井康隆さんの『創作の極意と掟』(講談社、2014.2.28)が出てきました。
――あれ? そういえばこれ、買ったはいいものの、まだ読んでなかった。
そこでパラパラと頁を繰ってみると、これがまた、面白い。為になる内容です。
そのなかで次の文章がありました。
「作家自身の私生活は主にエッセイの形で書かれることが多く、そこでは自身の俗物性が面白おかしく語られていたりする」(p70)
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一時期のカクヨムでのエッセイジャンルといえば、創作論や創作談義、要望や問題点を指摘する内容のものがランキングを席巻していました。
私のエッセイ『うさぎの森日記。』は2017年の2月1日から始めたものです。
これは熊平製作所さんの『抜粋のつづり』に感銘を受け、「エッセイってこういうものだよね」と思って初めてみようという気持ちになったのです。
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いざ初めてみると、意外なことに気がつきました。
それは――、
「エッセイって、起承転結が大事じゃん。……ということは、短編を書くトレーニングになるんじゃ?」
私の場合、書く前に◇を4つ書きます。
これが起承転結のシルシ。これを意識しながら書いていく。
もう一つ決めていたのが、このエッセイで創作論はやらないということ。
皆さんもいかがですか? 構成トレーニング代わりにエッセイなど。
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ちなみにこの文章のオチは次の通り。
きっと筒井康隆さんに言わせれば、“決まった型なんてないから自由に書け!”なんでしょうね。