忙しい、ということが理由で更新ができない。
ただ、忙しさ理由にするだけでは面白くないので、あれやこれやの言い訳を考えていた。
結果、言い訳を考える暇さえなくなっていた。
ついにはエピソードのストックもそこをつき、我が作品のPVも伸び悩み、いつかは底の方に埋もれて誰からも忘れ去られてしまうだろう。
いつしか、物好きな考古学者のような人たちが、自分の作品を手に取って読んでくれることを期待しながら、僕は今日も眠りにつく。
しかし、現実はそう甘くはない。
それは、ただ考えるという行為を放棄して、ラーメンを主食にただ怠惰を肥え太らせる結果だけを生んでいた。
忙しいはずなのに、体重だけが増えていった。
これが、PVが跳ね上がったときや、読んでくださった方々からの反応があるときはむしろ体重が落ちているのであると気づくのに、そう時間はかからなかった。
逆に考えれば、思いっきり小説を考えて執筆を続ける限り、太ることはないはずだった。
その考えを見事なまでに打ち砕くのは、ラーメンのもつ呪いのような、その脂であった。
脂は脳によくない作用を持っている。
人の思考力、とりわけ、やる気を司る部分を麻痺させ、前向きな気持ちを奪っていくのである。
だからこそ、食生活には気をつけるべきなのだ。
そう言いながら、男はカップラーメンを啜っていた。
執筆は全くもって進まなかった。