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捕食するリンゴ

そもそも、なぜ生物は他の生物を捕食しないと生きられないのだろうか。

ある種の単細胞生物がそれを必要としないわけだが、育つ過程において必ず養分を要する。
子どもの頃勘違いしていたが、卵の黄身の部分がヒヨコになるわけではなく、卵黄と卵白とはちょっと違った白く濁ったものがヒヨコになる。
つまり、黄身は親の与えた養分だ。
果物で言えば種が育つための実の部分だ。

ふと思う。
この手に取って食べるリンゴと我々は何が違うのだろうか。

時が経てばリンゴは腐り朽ちていく。
それは、リンゴが他を捕食することがないからともいえる。
動物だって、捕食することが無ければ生命活動を維持できないのだから。

動物は、動く種子や卵を宿した実なのだろう。
本来は太陽のエネルギーを力に変えて活動する生き物だったのかもしれない。
爬虫類などの変温動物はその名残りかもしれない。

飯を食うということは、命を維持するためではなく、種や卵を育てるための糧なのだと思うのだ。

では、我々を繋いでいたであろう枝は? 幹は…?

いつかの未来、捕食して動き回るリンゴが地球を支配しているかもしれない。

種を守るために食う。
今日も美味しいご飯を食べながら、今日も執筆は進まなかった。

2件のコメント

  • 素晴らしい説ですね。感動しました。私、つい最近『ヴォイニッチ手稿の秘密』と言う本を購入したのですが、その内容にも近いものがあります。
    あの手稿に書かれた謎の植物は7次元のもので、ファンタジー生物のように動き回れるらしいですよ。全ての基本は植物なのだそうです。

    自力でその領域に考えが及ぶとは、青我さんの魂は7次元から来たのかも知れません。流石でございます。そんなに魂のステージが高いなら、自然に悩みも多くなり、執筆も進みませんよね。分かります。

    て言うかお疲れさまです。お元気そうで何よりです。これからもどうかお元気で。
  • ヴォイニッチ手稿、噂には聞きますが内容はてんでちんぷんかんぷんでございます。
    何故食わねば生きていけないのか謎でしかないですからね。
    つまり生き物は地球に住み着いた菌と呼ばれても過言ではないです。
    ただ食うこと、稼ぐことに疲れただけですよ。
    にゃべさんもご自愛くださいませ。
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