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「戦争は女の顔をしていない」

危うく毎日投稿が潰えてしまうところでした。あぶない、あぶない。

ストック無しだと思ってもみない用事や、体調不良、気分、なんかでやらかしかねませんな。投稿話と違って近況はなんでもありなので、最低5分もあればですけど。

ハナシのスジは決まっているので、書くことが無いなんてことはナイのですけど。思ったような表現にならないと時間がかかりますね。いったん書いたものを全消ししたり。全体の中でのバランスというかなんというか。短編なんかの一発モノだとその場面に集中すればよいのですが(その代わり、自分として書くに値するようなナニカが湧き上がらないと書き始められられませんけど)。

というわけで頑張ってストックを書き溜めればよいとは分かりながらも、読みかけの本もあるし、観たいアニメや映画やなんやかんやもあり……。そういった欲求を抑えた休日や自分時間というのもザンネンな気分になりますし、なかなかに難しい。

とかなんとか書きながら、その日分の投稿を終えてさっそくマンガを読みはじめてしまい……。

「戦争は女の顔をしていない」スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

1985年に出版された第二次世界大戦の独ソ戦で従軍した女性たちの証言をまとめたノンフィクション小説。アレクシエーヴィチは2015年にノーベル文学賞を受賞。

【……の、コミックです。】

作画はあの「狼と香辛料」の小梅けいと。本の方は理由は忘れたけど途中で読まずに終了しました。でも、これならばと。いま手持ちは4巻までなのですが一気に読み切ってしまいました(最新は5巻)。

本格的に女性が戦争に参加しはじめたのは第二次世界大戦からのようで、なかでもソ連軍の女性兵士は約80万人、後方支援だけでなく戦闘や破壊工作にも参加しています。そして驚くのが、彼女たちが志願兵だったということ。社会主義国であるソ連では当時、男女平等に国の役に立つべきだという意識が非常に高められていました。

マリーナ・ラスコーヴァというソ連の女性飛行家、ソ連邦英雄がいて、この人は切手にもなってます。彼女が独ソ戦のさい、スターリンに対しすべての女性の戦争協力のための新編成部隊を召集するよう懇願。この願いは、自分の祖国ロシアから敵を追放することを望む多くのソ連人女性の支持を受けることになったようです。

実際の戦争での女性たちについては、小説でもこのコミックでもよいので「戦争は女の顔をしていない」を読まれると、理解が得られると思います。

戦争に参加し、国土や家族を守りたいという気持ちに男女の違いはなく。

現在のウクライナ。
ウクライナで女性兵士倍増…1万人以上が最前線で戦闘任務に(日テレNEWS NNN)
https://news.yahoo.co.jp/articles/61c04771642db5db0d6d8c621cbdb398d733489f


あと、たまに聞こえる、(女性からの)戦争なんて男がはじめるものという主張。

雰囲気としてはそんな気もしてしまうし、それに対して異を唱えると間違いなく叱られる。でもね。マーガレット・サッチャーは1982年、男性の議員や側近らの反対にもかかわらず、フォークランド諸島を占領したアルゼンチンに対する軍事行動に踏み切った(フォークランド紛争)。お隣の朴槿恵政権は、北朝鮮がもし核攻撃を仕掛けたら、同国を「地球上から消し去る」と威嚇。2011年のアメリカのリビアへの軍事介入(当時オバマ大統領に軍事介入を促したのはヒラリーさん)。たぶん、指導者の性別は関係なくて資質の問題かと。

まあ、このご時世、男だ女だ言う事自体がはばかられるようになってますから、そんな主張ももう死語なのかもですが。


我々の書く創作物では女性も戦場で活躍しますし、歴史上、国内外問わず有名な女性戦士はいらっしゃる。

架空の戦争モノにしても、一面的なものの見方だけで判断したり拒絶するのは「浅い」のだろうと思ったしだいです(もちろん卯月は現実の戦争には大いに反対ですが)。

「戦争は女の顔をしていない」から何を読み取り、何を感じるのかはひとそれぞれであってよいと思いますし、そうあるべきだと思います。「こうあらねばならない」的な発想、思想(?)はかえって危険な気もしますな。

我々の学校やなんかで教わる歴史は、基本国家にとって都合のよいもの(それはどの国においても)。その後、自分でどう考えられるかが大切(思考停止がいちばんヤバい)だって思うのであります。でも、あまり尖ったことをWEB上でも残してしまうと実害があるかもですので、全方位への多少の配慮なりをして表現することをおすすめいたします。


あんま関係ないですけど戦争系ファンタジーかと。

TVアニメ『幼女戦記』PV第2弾(化物ver.)
https://www.youtube.com/watch?v=eQXrx39ImTI

実は卯月、いまだ幼女戦記をちゃんと観てはいません。KADOKAWAさんなので貼っときます。そのうち機会があれば観ます。

では。

2件のコメント

  • 幼女戦記は良いですよ。戦争もののカッコいいが詰まってます。言い回しとか。

    戦争は女の顔〜は以前から気になっていたのですが、そういう内容なのですね。買っちゃおうかなぁ。
  • dedeさま

    本家の小説はちゃんと読めませんでしたが、このコミックの方はしっかり読めました。女性兵士としての葛藤や、戦後もひきずる思い。小説にもいつかは再度。
    幼女戦記は、ヒロイン(?)のキャラデザが好みではなかったのです。ですが、多くの人が観ていてよいと言ってますからね。そのうち勉強のつもりで。
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