「勉強」ってのは興味や関心を持ったときがいちばん頭にはいりますね。
小説で使う小ネタについてwikiや専門のサイトでその正確さを確認するなんてことは皆さんもしておられるかと思います(生成AI頼みの方のことは知らん)。
日本の中のコトは日本語のサイト(大学なんかのをよく見ますかね)で調べれば事足りそうですけど、実際はそんなこともない。ネット上の情報なんてものは善意でアップロードしてくれる奇特な方たちのお陰で成り立っています。
多くの人が関心を持つ健康や美容、ファッション、趣味などは次から次へと情報が上がっていき更新され続けていきます。ですからそういったメジャーカテゴリーの情報については複数のものを見比べたり、その情報提供者がどういう人なのかもすぐに判断できたり。結局、お金が絡んでくる情報に人が集まる。
小説書いてての調べ物の多くは、けっこうニッチなところでされるのではないでしょうかね。誰もが知っていることを自分は間違えていないか調べることもしますけど。ネタとして読者が興味を持ってくれそうだと思えるような情報って、表にはでてきていないものだったり。
何が言いたいかというと、ネット上の情報って生活や身の回りのことについては、とっても役にたつけど、ちょっと専門性が上がると立ちどころにポンコツになる。論文なんかもアップロードされてて一般人が自由に閲覧できるものなんて限られてるし、そもそも検索するのがムズい。
アイデアの「ヒント」という意味ならネットは宝の山ですね。面白そうだと思う知識の断片が、誰かさんの記事や呟きの中に紛れ込んでいる。それを拾い上げてからが重要なんですけどね。
えっと、執筆中の小説でほんの数行の内容なんですけど、日本史に絡むところでネットで確かめてみたら面白い内容を見つけたと。お勉強系って情報が溢れているはずの楽勝カテゴリーのはずが、しっくりくるものが見つからない。元ネタは書籍のよう。結局、それ買って読みました、というのが今日のできごと。
『壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか(祥伝社新書)本郷和人』
って本です。小学生でも知っている「関ケ原の戦い」。あの場所なんですけど(卯月は比較的近いところに住んでますが)、実はあの壬申の乱、そしてマイナーですけど青野ヶ原の戦いというのも同じ場所。日本の転換点となった三つの戦いをわかりやすく書かれている本。NHKの番組なんかでおなじみの磯田道史さんが帯を書いてました。
小説のメインとは全く関係ない数行のために小銭と時間をつかっちゃいました……。まあ、でもこういうことってありがちですよね(知らんけど)。
というわけで、拙作を読まれている方。どっかでそれっぽい数行と出会いましたら、卯月の無駄なこだわりが注ぎ込まれていることを、一秒でよいので思い出していただけたら嬉しいッス。
では。