昨日紹介した『星の王子さま』(正確には青空文庫にある翻訳家の大久保ゆうさんの『あのときの王子くん』)の朗読・読み聞かせ動画を完走しました。
青空文庫版『星の王子さま』の原文はこちら
『あのときの王子くん LE PETIT PRINCE アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ Antoine de Saint-Exupery 大久保ゆう訳』
https://www.aozora.gr.jp/cards/001265/files/46817_24670.html動画のほうは3時間40分。速読でも使えばあっという間なのですけど、時間をかけて夜噺頼麦さんの朗読を楽しみながら完走。
これはやはり子どものときに読んで(あるいは読んでもらって)、どこかで必ず、大人になってもう一度読み返すべき作品です。卯月はアニメでの子どものころの体験ですけど、きっとセーフ。
1943年にアメリカで出版され、もう著作権切れになっている作品ですけど(なんとあのイラスト(挿絵)もサン・テグジュペリが描いているのらしい)、翻訳についてはもちろん別。
青空文庫のほうのあとがきを読んでもらえたら分かりますけど、翻訳家の大久保ゆうさんが自由に朗読で使ってもらえるように書かれたものです。
そのお陰で卯月は素敵な読み聞かせ体験ができたわけです。
幼い子どもに聴かせている保護者もいたり、夜寝られないたくさんの人たちが聴いていたりとなんだかよいですな。
ちょっと話はそれてしまいますけど、聴き終わって良い気分の卯月は深夜、ちょっと近くのコンビニへと向かいました。田舎の深夜は静かなもので人も車もいやしません。そんな時間にチャリンコでおっさんが徘徊するときの注意点は、巡回パトロール中のパトカーを避けることですかね。100%職質されることになる(過去何度も経験あり)。今夜はそんなこともなくいい気分で夜道を進んでいました。
たまたまチャリンコを停車した卯月(なぜそこで停まったのかは自分でも謎)は、用水路から這い上がってくる『タヌキ』さんに遭遇。『星の王子さま』のあとならキツネさんのはずなのですけどね。
たしかに田舎なんですけど、子どものころタヌキやキツネを見た記憶がないんです(けっこう遊び回っていたのに)。野良犬や野良猫は現在と違ってたくさんいましたかね。大人になってからキツネもたまに見かけるし、車に跳ねられてお亡くなりになっているタヌキさんもみたことがあります。
ですけど、あんなデカい童話や漫画のような生きたタヌキははじめてみました。用水路のコンクリートをせっせと登りきった彼か彼女と目が合った卯月。お互い「?」といった沈黙が数秒あったでしょうか、ゆっくりと卯月とは逆の方向を向くと、何かを思い出したかのように驚異的なスピードで逃げていきました。でっかいしましまのしっぽを揺らしていました。
ん? しましまのしっぽ?
おわかりになる方もいらっしゃるかもですが、アライグマです。タヌキとアライグマの見分け方とかネット上ですぐに見つかります。
本来は北米から中米あたりに生息するのですけど、まあ外来種ということになります。卯月は知らなかったのですけど、いまや日本全国に生息するようで。いつのまにか日本はラスカルの楽園になっていた模様(アライグマは英語で「raccoon」、ラスカルは昔のアニメですね)。
みなさんの住んでおられるところでもこの「いたずら者」は悪さをしているんでしょうかね。
深夜遅くに、感動してからのびっくりしたという卯月の体験でした。
では。