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ナベツネ、堕つ

良くも悪くも戦後政治、最大のフィクサー、ナベツネが逝った。
長谷川ゆきひろの動画を見てて、なるほどそういうヤツだったのかと改めて、感じ入った次第。

魚住さんの、ナベツネ伝を読み、もう、内容は忘れてしまったが、共産党→なぜか読売のターンを紐解くにあたり、非常に参考になったのを覚えている。
上に立つならどこでもよかったのだろう。

驚いたのが、長谷川動画にて、
「歴代官房長官が月1、政情報告」なるものをしていたということ。

一体、おまえ何者なんだよ。

ここらへん、戦後政治の暗部というか、結局、行きつくところは敗戦≒アメリカ支配、っぽい、陰謀論?を妄想してしまうのだ。
そもそも内務官僚≒警察官僚だった正力松太郎が弱小新聞を買い取り、拡大させたのがはじまりとされる。普通は世襲させるものを魑魅魍魎をかいくぐってトップにたったのがナベツネ。
自分の上に、邪魔者がいる。
株主であるオーナーの意向もある。
ナベツネにしてみれば、そいつら、早く死んでしまえ、辞めてしまえ、だ。
しかし魚住本によると
「もっと生きろーー」
と叫んでいたそうだ。

読んだのがいまから20年くらい前だから、ほぉーっと感心したものだ。
そう、邪魔なヤツ、嫌いなヤツにはもっと生きろなのか。
そうか。
妙に感動した覚えがある。

それと、開成高校ブランド。
これも私情で政策を左右させる、本来はトンデモ野郎なのだが、第一次安倍内閣の公務員制度改革のように、原英二もと経産官僚が作った法案を応援したのも、原が開成高校出身だから、とのことなのだ。
そう、岸田政権でも同じ現象が起きた。

こうなると、ただのそこら辺の爺さんの感覚といっしょではないか。
かわいい孫がどうの、とか。
かしづくポチ作戦とか。

随分、わかりやすい。

よくもわるくも、まさしくそうなのだ。

戦後政治を左右してきたのは間違いない。

はて、彼が死んであと、読売はどうなるのだろう。

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