無頼派?私小説の雄?破天荒?いろいろ噂のある御仁だが、結局、不摂生がたたって、若くして亡くなる。
実は小説は読んだことがない。
彼が復活させたとされる、2人の作家、昭和初期の作家、藤澤清造、田中光二、たった2冊しかないので、それは買ってみた。
うーん。
これの何が面白いのだろう。
アル中、薬ちゅう、がだらだらと語る話。
カネがない、話。
あんたそんなにカネがないなら、肉体労働でもすればいいだろう、じゃ、だめなのね。
内省が得意な人間たちでないと、私小説の面白みはわからないかもしれない。広くいえば太宰治もそうだろうし。
昨今の日本の小説って、基本、おもしろくない。
それはなぜか。
ひとつには取材にカネがかかってない。
大作をかけとはいわないが、昔の作家みたいに、出版社があらかじめ、取材費やチームを組んだりしてた頃はやはりダイナミズムがあった。
回顧主義といわれようが、せこいんだよ、昨今の小説。
あれ、壮大な、、、ついに日本にも出た!
みたいなものは限りなく、空想とパクリ。
ではないか?
時折、本屋にいって、新進気鋭の、部類を買うが、おそらくはずれ、とわかっていても、そこでは文句をいわず自宅に持って帰る。
が、結局、3分の1も読まず、ホコリをかぶる。
なので、私小説、となると、なおのこと、避けている。
幻冬舎のかの、編集者が文学系の作家から憎まれている、発言は基本、府に落ちる。
本は売れないのだ。
西村けんた、彼の生きざまは確かに面白いし、ユーチューブの動画なぞみると、遠くからみる分には個性派俳優みたいで惹き付けられる。
が、作品は読む気がしないし、これからもはたして読む機会があるのか。
とはいえ、触れずに文句をいうのも、なん、なので今度アマゾンで注文してみよう。