蒼天

りゅうを倒すにはお金がかかる。追い払うのはそれより、安価で済む。 だから、竜払いという仕事がある。 同一主人公による、基本的には一話完結の旅の話です。 途中から読み始めても、…

私は、酉籠 惣一郎（とりかご そういちろう） 齢、三十六。自死への勇はないが、別段、生への渇望もない。 したらば天川が家移りを提案して来、やがて１つの死の謎が、明らかになってゆく…

とある町でトラックによる交通事故が起きた。 ただの事故で処理されるはずだったが、同僚のモチがあることを疑い始める。 これは、交通事故ではなく異世界転生ではないのか。。。 ただの交…

透明の耐熱カップの中で、ベトナムコーヒーが抽出されてゆく。 「コーヒーが落ちきるまでに、決めて」 遠距離恋愛中のほとんど会えない先輩か、近くで寄り添ってくれる今里くんか。 １杯の…

「……私、もう一度、あの曲が聴きたかった」 僕、猪野宣人（いのせんと）は変わった名前の小学４年生だ、 今日、初めて親にも言えない悪いことをした、学校を無断欠席だ、 多分親にはこっ…

「恋とは何か教えてくれんかの？」 上半は人、下半は蜘蛛、アラクネである彼女はそう言った。 でも、主人公は彼女のことが見た目がグロイと思っているし、怖くて仕方がなかった。 そんな…

華やかなステージから解放されるオフの日は、明子は行きつけの喫茶店へと足を運ぶ。 そこは懐かしいメロディと、忘れられない想い出の宿る空間だった。 自主企画用「筆致は物語を超えるか…

柊咲月。中学二年生。 女の子同士で遊ぶよりも、男の子と公園でボールを追いかけ回すことの方が性に合う、男勝りな女の子。恋愛経験は無し。 そんな彼女の元に、ある一人の女の子が恋愛相…

高校生活、最後の日。 幼馴染みの想い人と共に歩く通学路はいつもよりも綺麗に見えて。 ずっと前から伝えようと思っていたこの言葉は、僕達の間に隔たる『距離』という壁に阻まれて、いつま…

──どんな形でもいいから、隣に並び立ちたかった。 島坂清晴は〝概ね普通〟の少年である。 勉強はあまり出来ないが、スポーツはそれなりに出来るし、友達も結構いる。 唯一、彼が普通で…

ひとりの美しい動画配信者が居た。 ある日突然、彼女は変わった。謎のメッセージを残して、その姿を消してしまった。 同時期に活動していた人気動画配信者〝すわん〟は、つぶやき便と呼ば…

大昔にこの世界は栄えていたらしい。 大昔に大きな戦争があったらしい。 大昔に大陸が割れたらしい。 大昔に……すべて、終わってしまったらしい。 何もかもが起きて、何もかもが終わっ…

高校生活最後の一年、その人は私の前に現れた。 人と関わることが苦手な女子高生「和香」の前に現れたのは、再任用の年老いた現国教師「中嶋」。 一つの読書感想文をきっかけに、二人の…