なんとかセントレアへたどりついた、わたくし。
肩で大きく息をしながら、国内線の搭乗券を求めてカウンターへ走ります。
よ~く考えましたなら、なぜわざわざ空港まで来たのか。むしろ新幹線を使って東京まで行ったほうが、早かったのではないか。
ええ、今思えば、それが正解でございます。
わたくしの頭の中は「東京へは飛行機でしか行けない」などと、まるで孤島に住んでいるのか、と自分でツッコミを入れたくなるほどあわてておりましたの。
「散々乙女の生脚を見ておきながら、クソウッ!
あのハゲオヤジどもめっ」
などと普段のわたくしからは想像もつかない暴言をはき出しました。
ええ、ヒッチハイクはパーフェクトに失敗でした。
ドライバーの皆さまは、国道で段ボールの板紙を高々掲げるわたくしを、なせだか憐憫の目で見ながらも結局どなたさまもおクルマを停めることなく過ぎ去られました。
頬を真っ赤に染め恥じらいながらも、カモシカのような美脚をさらけだしましたのに。
やはり背負った大きな風呂敷包みが、運転の邪魔になると判断されましたのでしょうねえ。
それよりも早うチケットを求めませぬと、それこそ東京へ参ることはできませぬ。
わたくしはブルガリのお財布を手にし、航空会社のカウンターへ急ぎます。
ところが! どっこい!
すべての航空会社で、東京行きのチケットがソールドアウト!
いやいや、SM○PやA○B48、北○三郎さまのライブではありません
のよ。
なぜ満席? 東京へ皆さま何しにいかれますの?
まさか全国の町内会長さまがたが集結なさるために、チケットを全部押さえられてしまったのかしら。
マジでヤバイじゃん!
わたくしはキャンセル待ちをしながらも、カウンター前をウロウロしておりました。
どこかに東京行きのチケットが落ちてないかしら? などと待合用のソファの隙間まで覗きこんでおりましたの。
その時です。
スウッと人影が近づいて参りました。
銀色の派手なジャケットに、サングラスを掛けた中年の殿方でした。パンチパーマに首元には喜平のゴールドネックレス。
どこからどう見ましても、怪しゅうございます。
その殿方は、辺りをうかがうように首をめぐらせ、わたくしに小声で囁かれました。
「チケット、あるよ」
は! まさかダフ屋さま?
「特別価格で、どう? オネーさん」
やはりそうですわ。まさかコンサート会場のように、空港でお会いするとは驚きでございます。
わたくしも、そっと辺りに視線をはわせました。
「東京行き、でございます。おいくらかしら」
パンチパーマの殿方は、片側の口元をつり上げ「320円でどう、オネーさん」とおっしゃいました。
「さ、320円?」
「声がでかいよ、オネーさん」
「で、ですけど、ナゴヤの地下鉄、平針から庄内緑地公園へ行くよりお安いなんて……」
「だろ、安さが売りのLCCだからねえ」
ははーん、この頃急成長の格安航空ね。
「ピーチ航空? それともジェットスター? あ、バニラエアかしら」
「サルスベリ・エアラインよ」
さ、さるすべり? 勉強不足か聞き覚えのない航空会社だわ。
背に腹はかえられませぬゆえ、ダフ屋の殿方にブルガリのお財布から320円をお支払いたしました。
やはり後悔先に立たず。
この後、衝撃の事実が!
などとフェイスブックの煽り広告を真似てみます。
無事チケットを入手いたしましたわたくしは、安堵のため息を吐きながら出発時間までソファに座り、カクヨムさまのチェック。
あ! 新作「夜空いっぱいのシューティング・スター」にレビューをいただいております!
小鳥遊 ちどり さま、
ちどりちゃん、早速ご覧くださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
親っさん、テキトーに見せかけて実は……などと昔気質の剛毅な職人をイメージいたしましたの。そうなりますと、舞台はやはり洋ではなく和の世界がお似合いかしら、などと勝手に創造いたしました。
心意気をくんでくださって、嬉しい♡
心より御礼申し上げます♬
陽野ひまわり さま、
ひまわりちゃん、ご多忙の中ご覧くださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
「ブラボー!!」のご賞賛、嬉しい♡
『天界』の下町で暮らす神さまたち、親っさんもその中のひとり。のんびりとした情景をくみとってくださり、書き手冥利につきます。
来年のクリスマスにも、このコンビでお話が描きとうございます
心より御礼申し上げます♬
まとりくれあ さま、
色々と奔走され超ご多忙にも関わらずご覧いただき、またデビューまで頂戴し誠にありがとうございます!
普段はテーマなどまったく考えずにお話を作ります。でも今回は柄にもなく「すべての人が笑顔になる」などと大それた主題を念頭に描きました。くれあさまのノートにもご紹介くだすって、嬉しい♡
笑顔があれば争いは起きない……わたくしに似合わぬ発言ですわね。
心より御礼申し上げます♬
伊藤愛夏 さま、
愛夏りん、師走のお忙しい時期にご覧くださり、レビューまで頂戴し誠にありがとうございます!
つばきの物語でお涙ちょうだいは、ちと似合いませぬわねえ。人情話めいてしまいました。反省。でもいただけた涙は嬉しい♡
真心をこめていただいたレビュー、わたくしは大感激でございます。
信じること、これは何よりも大切ではないでしょうかしら。
心より御礼申し上げます♬
RAY さま、
RAYちゃん、休日出社なさるほどお忙しい中、ご覧くださりまたレビューまでいただいて、誠にありがとうございます!
あらあら、そんなに持ち上げないでくださいまし。ハードルが上がって次作がきつうなりますわ。でも褒めてくだすって嬉しい♡
感動いただけたなんてお言葉、つばきのほうが感動してしまいます。「イカす」、栄誉ある勲章でございますわね。
心より御礼申し上げます♬
13←ひとみ さま、
ひとみちゃん、平素からお気を使っていただいておりますのに、今回もご覧いただき、またレビューまで誠にありがとうございます!
タイトルにもございますように、流れ星(シューティング・スター)ほど魅了するものは類を見ないですわね♡ まさしく星にねがいを、です。クリスマスはカップルのためではなく、お子さまのためにあるのではないかしら。未来を担うお子さまにエールを送るために。
心より御礼申し上げます♬
春川晴人さま、
いつもお世話になっております。12月、お忙しいさなかにご覧くださり、またレビューまで頂戴し誠にありがとうございます!
クリスマスに、そしてなによりわたくしに涙は似合わぬと思いながらも、ハッと気づくと描き上げておりました。幸運だなんておっしゃってくださり嬉しい♡ 下町のぬくもりが伝わっておりますれば良いのですが。あ、でもわたくしの住まいは下町ではございませんのよ。
心より御礼申し上げます♬
藤田アシシ さま、
我が盟友アシシさま、超超ご多忙にも関わらずお目通しくださり、またレビューまでくださって誠にありがとうございます!
読みごたえ、ございましたでしょうか。多分今年最後の物語になるやと思います。心から「ハッピーメリークリスマス!」と、皆さまと乾杯したいものでございます。さらにカクヨム界が発展いたしますよう願いをこめながら。猟奇? はて何のことやら。うふふ♡
心より御礼申し上げます♬
汐凪 猗綺子さま、
大変ご無沙汰しております。師走のご多忙時に、わざわざご覧くださり、まてレビューまで頂戴し誠にありがとございます!
簡潔ながらもまさしく我が意を得たりの、素敵なお言葉を投げかけてくだすって嬉しい♡ 拙作ではどう間違っても絵本にはなりませんけど。うふふ♪ お笑いを散りばめましたコメディにするつもりでございました。感動などとおしゃってくださると、恥じらうわたくし。
心より御礼申し上げます♬
オリオン さま、
この度は年末のお忙しい中にも関わらず、お目通しくださり、またレビューまで頂戴いたしまして誠にありがとうございます!
ま! 伏線に気づいてくだすったのですわね。嬉しい♡
シーさんは、鎌をお尻のポケットに。鎌と言えば、野良作業ではなく……でございました。洋のクリスマスに和をブレンドいたしました。お口に合いましたでしょうかしら。
心より御礼申し上げます♬
鈴夢リンさま、
師走突入の時期に、わざわざご覧くださり、またお★さまを頂戴いたしまして、誠にありがとうございます!
少しだけ角度を変えたクリスマス物語、お読みくだすっただけでも嬉しゅうございます。
心より御礼申し上げます♬
あらっ、「予想外な涼ノ宮兄弟」にレビューを頂戴しております!
the worm of books さま、
どうも初めまして! この度は拙作をご覧くださり、またレビューまでいただきまして誠にありがとうございます!
美しき兄弟を描いた純文学……とはパーフェクトに遠い物語になってしまいました。今回は「対極」などをテーマにしております。結果といたしまして、純文学の対極の位置にあるお話になってしまいました。お目汚しになっておらねば良いのですが。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!
ま! 「 面妖な金属男」にお★さまをいただいております!
the worm of books さま、
猟奇なお話を二作もお目通しくださり、またお★さまを投じていただけて誠にありがとうございます!
スピンオフではございますが、単品でもご覧いただけますよう構成いたしました。
心より御礼申し上げます♬
@kouka9 さま、
どうも初めまして! ご多忙の中、拙作をお選びくだすって、またきらめくお★さまをいただけて誠にありがとうございます!
ちょっとドン引きされそうなお話ではございましたけど、お目通しいただけたことで、やる気がわいて参ります。
心より御礼申し上げます♬
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます!