青い信号機が河原の側の道で逆方向を向いていた。 台風が方向を変えたのだ。 中学三年生の終わりから、高校一年生の一年間ちょっと付き合って別れた彼女。 それでも「僕」は、彼女のこと…

君は露骨に眉を顰めた。好きな子に彼氏が出来た。その事実を知った「僕」が取った行動は、彼女の『彼氏』になるのは諦めて、彼女の『神様』になろうという奇策だった。 　当然、彼女は訝し…

　メル・アイヴィーはカリフォルニア帰りの帰国子女。僕のクラスに居る彼女は少しクラスから浮いていた。高校二年生の梅雨の季節から夏休みにかけての「僕」とメルの少しばかりの思い出の話。…

里井幸哉は大学生時代の仲良しグループで、オフシーズンのリゾートホテルにやってきていた。 昔話に花を咲かせた一夜を終えて、プールサイドで一人座る幸哉。心の中に青春の思い出が去来する…

よく晴れた日に、少女は隣の家の屋根に傘をさして立っていて、僕はそれをベランダから眺める。 ☆エブリスタにも掲載　三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第103回「傘」参加作品

　主人公の和樹は大学生時代に香奈子に一目惚れして、付き合い始めた。 　仲の良い二人だったが、就職活動や卒業研究の忙しさの中ですれ違い、別れてしまう。 　「婚約指輪は青いサファイア…

三条京阪駅前の自動販売機でカフェラテを買おうとしたら、隣には白銀の甲冑を身につけた姫騎士が居たんですが！？ ちょっぴり変わった、青春ワンページお仕事観短編 クラフトボス　ライ…

大学四年生の幹大（みきひろ）は彼女の加奈（かな）と街のお祭り「垂木祭（たるきまつり）」に繰り出す。 高校時代の想い出が蘇り、二人はやがて一歩を踏み出す。 青春大学生小説。短編。…

結城美也《ゆうきみや》と僕――山崎陸《やまざきりく》は親しい友達。幼馴染でも腐れ縁でもなくて、ましてや恋人同士なんかじゃないけれど。 陸は中学生の時から美也のことが好きだった。二…

水瀬郁人は鮎川舞のことが好きだ。ある夏の日、鮎川が生徒会長の夏目彰久と交際しだしたという噂を耳にする。河原で凹む郁人の前に『時と運命』の女神ウルドが現れる。ウルドは言う、彼女にか…

水上道哉《みずがみみちや》は岸絵里《きしえり》のことがずっと好きだった。 いくつもの不幸が重なって、彼女は福井の実家に引きこもった。 だから彼は心を決めて彼女に会いに行く。 その…

二人の心電図はまったく一緒だった。そんな偶然から始まった二人は同じようなバイオリズムで、それでも交わらないまま生きていく。やがて二人は大人になって―― ☆monogataryコ…

藤村瑠花にフラれた沢木博信が講義室で呆けていると、篠宮芽衣子が話かけてきた。この恋はバッドエンドだったのか、ハッピーエンドだったのか。それは誰にとって、どのタイミングで？ ☆第…

放課後に女の子のスマホの中を偶然見てしまうお話です。 ⭐︎KAC2021 5個目「スマホ」

この夏はもうコロナ無しでは語れないのだ。 休校期間が伸びた高校生二人のほんの短い青春ワンカット小説。

バンドメンバーの宮里ケンゴと自転車で南に走っていると、先輩と一緒にいる君を見かけた。 ☆エブリスタ妄想コン「○○解禁」で書いた短編です。