「あなたが失くしてしまったのは『最初の三分間』? それとも『最後の三分間』?」

作者 成井露丸

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★★★ Excellent!!!

プールサイドで思い浮かべるは甘酸っぱい青春の思い出。
突如現れた女神様は果たして救いの手を差し伸べるのか、
それとも絶望の淵へ立たせるのか。

恋人への思いを馳せる主人公の世界に浸っていると、
つい涙腺が緩くなってしまいました。

そして最後はあっと驚く結末が……。

いい意味で騙されたい人、是非読んでください!

★★★ Excellent!!!

個人的には大学の終わりってこういうのあったなーと郷愁の想い。若かりし頃の想いは焦りと妙なプライドが邪魔してこじらせちゃうんですね。
女神様は、大切な女神様、プールに現れた女神様はいったい何をくれるのか?
幸哉が何を選ぶのかは読んでのお楽しみですね。

★★★ Excellent!!!

とあるプールサイド。過去の失恋に思いを馳せる男の前に突然現れた、水の女神。
その女神は、「あなたが失くしたのは『最初の三分間』か、それとも『最後の三分間』か」を問うてきて……。

いやはや、登場人物の心理描写と場面づくりの、本当に見事なこと。
この短い文章の中で、きちんと男女のドラマが築き上げられていて、思わず「むふぅ」と唸ってしまいました。むふぅ。

まあ一つ苦言を呈するとしたら、水の中から女神が現れる話とか、結構ありがちってことですよねー。しかもそこで「最初と最後の三分間」とかの二択を迫って来るって、これまたテンプレ展開ですしね。そこがなー、そこがなー。(白々しく口笛ピューピュー)

★★ Very Good!!

 オフシーズンのリゾートホテルとは凝った舞台だ。二人の脇役が地味だが非常に重要な役割を果たす。
 本作は『引き算の傑作』だ。脇役が退場。主人公の思い出。そして、女神の選択に対する決断。
 引き算を続けて得られたもの、是非とも本作にて確認されたし。