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新作SF短編『帰還』で第五回こむら川朗読小説大賞に参加しました

ハロウハロウ、つるです。
4月に書いた『アンドロイド殺し』以来、ようやくこちらでも新作を載せました。SF短編です。

『帰還』
https://kakuyomu.jp/works/16817139556757965877

第五回こむら川朗読小説大賞
https://kakuyomu.jp/user_events/16817139556453736660

さてねえ、今回の「こむら川」(昨年は『グラジオラスの花弁』で参加しましたね)お題は「男性一人称小説」という規定で、なにかと「一人称「俺」」小説を書きがちなつるとしては参加するしかなーい! と意気込んで書いたのですが、正直内容は滑りましたね……。

お読みになれば分かると思うんですが、近未来が舞台なんですけどSFである必然性がなーい! これ、現代ドラマでも、歴史でもぜんぜんいけるやつだ……と、書き終わってから思いました。

最初の構想はもうちょっとSF味があったんですがね。なんちゅうか、これはただのヒューマンドラマ。

「男性一人称小説」ということで、「兵役」と「男性性」の話が書きたくて(最近いろいろ思うことがあって)あーなったんですがね。

ひとつ言い訳するとすれば、つるがSFというジャンルを好んで書くのは「科学的設定」とか「すこしふしぎ」を求めてるわけでなく、「いまではないけど、いまにちかいどこか」の話を書くのに書きやすいから、という理由があるんですよね。「いま、ここ」で起こっているわけ無いけど、「いま、ここ」でも起こりうる普遍的な話が書きたい、という思いがありまして。

だから、つるの書くSFは、時代設定とか国家組織などの世界観の描写をあえてぼやかしているという理由があります。(『ディ・ア・レ・スト』なんかもそうですね。手抜きしてるわけじゃないのよ)

あー、でも、今回の『帰還』はそれが滑った感あるなー。
ものがたりの構成としても、前半の地の文パートと後半のカイとシュウの会話パートがうまく融合してないし。あー、やっちまった感。

せめて「もうちょっと推敲してから出すんだったな!」と思っています。
いや「好きな題材を好きに書いたぞーッ!」っていう満足感もあるけど。

いやいや、だから進歩がないのよ……そこで止まっちゃうからさ、あああ。
と、大反省会をしてるところですが、それでも『帰還』読んで下さると嬉しいです……。人間のどろどろ感とどーしようもなさは書けたと思う。

こむら川、二作までOKなので、リベンジにもう一作書きたいところですが、また大反省会にならないように精進します。
では。アデュウ。

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