皆様いかがお過ごしでしょうか
約二か月の沈黙が過ぎて、二か月!? え、二か月も更新無し!? はい???
はい、九十九です!
えーとですね、現状を端的に説明いたします。
KACを終えた後、連載の再開に戻るかどうかというタイミングで「ドラゴンノベルス」の応募を見つけまして、僕は基本筆が遅い人間なので「締め切りまでに間に合わせるいい練習に!」と取り組もうとしたんですよ。
六万字の方なら頑張れば間に合うかしら、と。宝石の国が連載を終えた影響か、無性に仏教ネタがやりたくなったんです。そこで、偉大なる先駆者たちに続く形で「仏教xロボ」でやろうと思ったんですよ。ついでにそこにバディ要素を入れて、おねショタでと。
ところが……
はい、奴が戻って来たんです。
文字を読もうと思えば目は滑り、無駄に光が目に刺さりそのまま頭痛を引き起こし、手足はもげるのかと言わんばかりに力が入らず重く、定期的に胸に圧迫感を覚えて、思考回路は過去の嫌な記憶を堂々巡り、ちょっとのことで人生がダメになる気さえしてくる、そしていつの間にかポロポロ泣いている……そう、鬱です。
いえまぁ、僕自身、過去に鬱をやってはいたのです。しかし、ここ数年の家庭の事情や去年の年末に別の場所で人間関係トラブルなどが起きて鬱が再発。
何を隠そう、「いつか誇れるあなたへ」は僕の怒りをうまく昇華できないものかと始めた物だったのです。……ええ、追放されたのは他ならぬ、作者自身だったのです(遠い目)そら書いてると暴走してあんな読みにくい作品になるわ(こら
鬱の野郎と同居を始めると好きなゲームも虚無時間に変わり棒立ちする自キャラを眺める時間になり、過去の過ぎた出来事に関して鬱の野郎が耳元で二十四時間Non stopに紙芝居を繰り広げて来るのでもはや正気ではいられません。
余談ながら、お察しの通り「鬱ですか、魔王様」で鬱ネタを扱いはしましたが、あれはすごい薄口に調味致しました……はい。誰もこんなカルピスの原液直飲みしたくないやん!? あ、人によっては鬱はもっと重いそうです。
で、そんな鬱の野郎が僕の脳みそをほじくり返し続けていれば、出来上がる作品はこぞってダンサーイン◯ダークの如き漆黒模様! 嗚呼、救いはいずこぞ!(ぺんぺん) といった具合でして……
で、週に元気な日がみるみる減っていき、気が付けばベッドの住人、添い寝は鬱のクソ野郎、野郎が言うには「世界、呪っちゃおうぜ★ 人の命がクソだっていう証明をしようぜぇ♡ 一緒に脳の血管切って憤死しようぜベイビーィ!!」とか「では本日の人生を終えるプレゼンを。解説は鬱。資料作成は鬱でお送りします」とか「Hey You! 憎い相手を罵倒しに行かないのかい!? 家庭の問題もレンガでぴぴるぴしちゃおうぜ!!」とかとか(鬱の野郎の発言はメルヘンフィルターを通しました)
もーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーほんとに、やめてくれ、と! お前とのフィクションエッセイをドラゴンノベルスの応募に投げるぞこんにゃろぉ! とか……(あれ? ありかもな、それ)
そんな激闘を繰り返して居たら、気が付けば二か月過ぎ……あれ? 私の四月、どこ? ここ? もう六月……
でも、鬱の野郎がひたすら怒りを煽りまくっていたのですがこの解決方法を見つけて今に至ります。
すなわち……「九十九は100%被害者ではない!」ということの認識と「他人の不幸を証明しても自分は幸せになれない」の二つです。
これにより鬱の言う「被害は辛かったよなぁ、恨みを言いたいよなぁ、憎いよなぁ」というのに「その怒りは僕にも向けられるべきものだ。そんな憎しみを抱かれたら辛いじゃないか。辛いんだよ。だって、申し訳ないと思うだろ、加害の面に関しては」と、怒りが勝手に消えてくループ思考を認識しました。
そして「苦しめてきた奴らがのうのうと幸せにしてるのがムカつくよな。不幸になれば良いのになぁ」というのには「いや、関係ない。彼らが不幸になっても僕は幸せにはなれない。そこに因果関係は無い。気にするだけ連中の幸せを見せつけられて辛いだけ。ほっとけ」と認識したらなんだか楽に……
多分この後鬱の野郎が「しらねー! おまんの加害は無関係の別の奴相手の話じゃ! それに被害は被害じゃろがい! 奴らはおまんにちっとも謝とっらへんねんぞ!!」と言って来るでしょうが……どっちも僕の心次第だと思うのです。そしてなんだか、彼らを許すことで自分の足りない謝罪を補ってくれる気もするのです。気のせいかもだけど。
ちょうど仏教ネタの作品を書こうとしていたせいか、なんだか仏教してるなぁ(?)などと思ったり。全然怪しい宗教じゃないヨ。ホントダヨ。
願わくば、この安定が一時の物ではないことを願って。
あと、この認識の切り替えの切っ掛けをくれた知人に心から感謝を。
というわけで、九十九は……元気じゃありませんでした(喀血
厄介な隣人というか半身というかの鬱の野郎もまだ完全に去ったわけではありません(普通は専門家に助けてもらうんですけどね)
しかぁし!
いつまでも、鬱の野郎の愛人じゃ居られねぇ!! というかお前のそれは愛じゃない!!
そんなわけで、ゆるりゆらりと、ふるべゆらゆら、さむはらと、書き事に戻ろうと思います。戻れるかな。いや戻りましょう!
まずは、鬱野郎を茶化しまくってネタにしてやるぜ……くっくっく
※もしかすると九十九は元気です。
あ、余談ですが、鬱の重さは人それぞれです。一概に決めれません。僕の楽になった思考パターンはおそらく多くの方に刺さらないです。それぐらい多種多様です。多分、僕の鬱は軽い方です。
原因も症状も様々ですので、周囲の方は着かず離れず、声をかけ続けてあげてください。きっと八つ当たりしたりしてきますが、それがその人の命をきっと救います。人生を救います。話を、話し始めるまで、じっくり聞いてあげてください。
そして同じく苦しむ方へ。大丈夫です。今まで何だかんだあっても生きてこれたんです。その実績があるじゃないですか。うまくできてなくて良いんです。耐えられそうにない痛みはあっても、耐えられなかった痛みは何一つなかったでしょう。耐えられないと判断したら逃げる判断がついたでしょう。だから、実績があります。大丈夫。