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第三十一回電撃小説大賞に応募しました


 お世話になってる某氏に長文お気持ち感謝DMして(おそらく)苦笑いされてそうなので、今の精神状態で近況ノートとか絶対に書かない方が良いんだろうけど今の気持ちを叩きつけれるのは今だけなので書いておきます。

 角川さんの公募に送ってみたい、人生の中で一つでも作品を完結という形で終わらせて一度応募したい、という気持ちで昨年2カ月+2カ月せっせと活動していた処女作の長編を、12月に休眠させることを決意しました。
(SNS触らず黙々と2カ月書いて、ストックしてから2カ月かけて毎日1話カクヨムに投稿するやつ)

 年末から、いきなり別な作品を書きたい気持ちになって書き始めてから色々と様子がおかしかったです。
 何やら昨年の比にならない勢いで、紆余曲折あって18万文字の長編を年末から4月頃までに3作品書いて応募、という意味不明な状態になりました。

 これを書きながら冷静に考えても意味不明ですが、楽しかったです。
 人生の中で、ここまで文章書く機会は後にも先にも今回だけだと思う。



 【遠野対策機関と迷宮配信武蔵】
 どちらも共通して、公募の規定「18万文字以下」にねじ込むために涙ぐましい努力というか力技というかを使っているのが、アホ過ぎて一周回って気に入ってます。

・武蔵ギチギチ作戦
 迷宮(ダンジョン)、段位(レベル)、性能(ステータス)、首魁級魔獣(ボスクラス・モンスター)、特殊技能(ユニーク・スキル)、見切回避(アヴォイデンス)
 などなど、強引なルビ(振り仮名)を濫用して濫用して濫用しまくって17,999文字になりました。
 一個でも「液魔獣」を「スライム」と表記したら1文字オーバーしてアウトなレベル。
 演算衝突(コンフリクト)とかもありました。
 ルビのせいで密度というか情報量ギッチギチ過ぎて「アホだな」と思いつつ、楽しかったです。

・遠野スカスカ作戦
 武蔵と対照的に地の文や表現を伝わるか伝わらないか危うくなるまで削ぎ落とし、なおかつセリフも本文もよっぽどの事がない限りは20文字前後、行は詰めても三行か四行まで、という形をとって無理やりストーリー進めたりテンポ上げようと試みました。
 武蔵を推敲した後に遠野を読むとスカスカっぷりから即、読み終えることができて「わーライトでカジュアル」と思いました。
 また、当たり前のように前半と後半で時間経過を起こして中盤のイベントをばっさりカットしたり、後半も後半で盛れる戦闘やイベントを片っ端からカットして勢いだけで生き急ぐの、楽しかったです。
 最初の遠野対策機関は、そんなわけでスカスカの成果もあって(本来、あってはいけない)17,999文字ギリだったはずです。



 よく絵を描かれる方々で「作品を書く息抜きに別な絵を」という形で「落書き」と称して何かしらの絵を発表する創作者様がいますが、実は感覚自体は十代の頃から理解していました。

 昔、模型が大好きで。
 模型には「待ち」が多く、表面処理が多くて塗装には入れなかったり、塗装に突入したと思ったらまずは下塗りからだったり、あらかたの塗装が済んだと思ったら更に表面をあれこれと、といった具合にとにかく形になるのが遅いです。

 形にしたい、立たせたい、完成させたい、という気持ちから「模型を作る息抜きとして、また別な模型を製作」を頻繁に行ってました。
(息抜きの模型は無塗装でパッと完成させる)

 絵師さんの感覚もこれに近いのでは? と昔から勝手に思ってます。(いや合ってるのか分からんし人それぞれかもしれませんけど)

 前置きが死ぬほど長くなりましたが、迷宮配信武蔵って「息抜き」として書き始めた作品でした。
 別な長編で色々考える部分があって、頭使わずノリで書けるバカな作品を息抜きで書くか-! の気持ち。
 文の気分転換に文、みたいな真似するようになるとは思わなかった。

 それが、書き始めると楽しくなってきてしまってガンガン書いて、挙げ句の果てに武蔵も公募に送ってみよう、の気持ちになりました。
 自分の中で、他の長編と同じくらい大好きな作品に進化してしまった。

 何だかこの気持ちや流れって「告白されたし断る理由ないから付き合ってみたら、付き合うにつれて相手のことを凄く好きになっていた」みたいな時を思い出します。
 近いかもしれません、そうでもないかもしれません。
 その人とは普通に破局しましたけど、こと作品に関しては相手の方から別れを切り出されるみたいなこと無いのが良いなと思います。
 あと、思ってたんと違うガッカリしたとかも作品は言ってこないのも良いと思います。
 煙草やめろとか、ちゃんとご飯たべろとかも言ってこないのが良い。いやでも心配してくれてたわけだから煙草やめるべきだったかもしれないし、ちゃんと食べるべきだったのかもしれぬ分からぬ話が逸れました。

 なんか、自分が匙投げたり否定しない限りは、自分が書いた作品は一生傍らに居る的な感じなんですよね多分。

 諸々おわってテンション上がったりアルコール入ってるので、そろそろ何を言ってるのかよく分からなくなってきましたし終わります。

 公募に向けて活動していた皆々様、お疲れさまでした。
 活動中に励まして下さったり「自分も送りたくなった」と言って下さった方、ありがとうございました。

 僕は無事、応募しま…した、はず、です不備はないはずです初めてなので怖い。
 
 応募しました。

 応募しました!

 3つ送りましたが3つとも「これ〝パロディ〟の要素ありますよね?」と選考対象にすらならず弾かれる可能性に怯えつつ、でも精一杯たのしみながら書きたいように書けたので、その時はその時かなと思います。

 完!
 

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