桜 透空

短歌・俳句コンテストの短歌の二十首連作部門の作品です

誕生花や誕生星があるように、 「誕生果」というものがあるのを あなたはご存知ですか？ 果物を愛して止まない、30歳独身男性と 最近、果物が好きになった20歳女子大生。 そんな二…

辺り一面を水に支配された、 海の惑星、セルフィード。 どこまでも深く続く水の世界に住む 二人の淡く芽生えた永久の恋物語が 今ここから始まる――――。

秘かにある人を恋慕う中学生の咲妃。 その相手は、付き合いたくても 決して付き合うことのできない人。 誰にも言えない、淡く切ない初恋。 だけど、好きという想いを 自分の胸の…

孤独を恐れる主人公『前田』は川を眺めながら寂しさを噛み締めていた。その帰り道、彼はクラスメイトである『湯波』と偶然にも出会う。孤独と向き合う2人は、答えを見つけられるのだろうか？

とある昼下がり。 おとぎ話を巡って、僕と彼女は議論する。 勝者は勿論……、

僕が初めて出会った女の子は、 ギターの音色のように綺麗な声をしている彼女だった。 名は、琴音。 彼女との幼い頃に交わした「約束」を果たそうとして、 それが叶わず数十年が経った…

何気ない愛娘との帰り道、私は過去を慈しむ。

恋心を愛ではなく執着に昇華させてしまった二人

その日に尽くしていた仕事を失った私、偶然に見つけた喫茶店で生涯忘れることのない、一杯の珈琲に出会った。

目を引く赤い髪。そんな見た目も相まって、この学校で彼を知らない者はいない。 とある噂のある高校で、その渦中の人が彼であることを、新入生は疑ってやまない。それは、入学式当日の朝に目…

日常の何気ない瞬間を 140字小説で書き記しています。 誰かを想う気持ち、労る気持ち、 愛する気持ち、後悔する気持ち……等 一瞬一瞬の気持ちを表現できればいいな。 1話完結…

私たちの出会いの始まりは、 もうあの時から始まっていた―――。 まさか、今こうやってあなたの傍で 笑っていられる日が来るとは、 その当時は想像もつかなかったな。 あなたに出会…

終わりにしよう。もうこの関係には飽きた。 ちょうどいいじゃないか。もう潮時だ。 そもそも、あの朝陽が、あの朝陽でさえ気付いているのに、何でそこまで鈍いんだ？ ※本作は短編「最初…

君たちは言葉を持たない。 いや、僕たちと同じ言葉を持たないと言った方が正しいだろうか。 でも、僕は君たちともっと仲良くなりたくて、 もっと、もっといろんなことを話したくて、話して…

男女4人によって、 365日の花言葉と共に 紡ぎ出される140字の物語。 何気ない日々の暮らしに、 少しでも彩りを与えられますように。 2月、3月は4人それぞれの目線から、 …

恋愛の純愛もので、短編です 好きという思いを伝えたい。 でも、いつも勇気が出ない主人公。 好きな人とは、毎日一緒に登下校している。 分かれ道から、好きな人の家まで距離は近いの…

主人公である葵 結羽は、 小さい頃に2人の幼馴染と ある【約束】をしていた。 その【約束】の期日は、 20歳の誕生日のとき。 だが、結羽は決めることができずにいる。 そんな中…

その夜、あたしは願った。対象がわからないままに、ただ祈っていた。 想いは想いを引き寄せる。 一途な想いは、時に何者をも歪ませる。 長い月日を経て、今、君を迎えにきたよ————

陸上部の亮平は、初めてのスランプに悩んでいた。 その時、ふと立ち寄ったお店の店員から何故かおにぎりをもらい、そのおかしさに思わず噴き出してしまう。 「パン屋なのに、おにぎりですか…