僕の趣味は、ネットにゴロゴロと転がる素人のレビューを読むことなんですけど、お気に入りは風俗のレビューなんですよね。例えば、映画のレビューだとすると映画の内容について批評なり感想なり書くだけでそれでレビューとしては正解なんですけど、風俗レビューって枕というか、風俗店に行くまでの過程が枕として書かれていることがほとんどなんですよ。書き出しとしてはこんな感じです。
[どうもー自称地雷踏み抜く特攻隊長ぽぽろんですー
1日研修でオカタイ話を聞いてヘトヘトなのに私のムスコはオカタクガチガチ!ってなわけで今夜は開拓してやろうと研修先の川崎で特攻みました!エレクトしたムスコにもう少しの辛抱だよとなだめつつスマホで検索検索〜今夜は突っ込みたいな❤︎川崎といえば堀之内、堀之内といえばソープランド!ムスコと相談して今夜はテクニックに酔いたいって事で熟女ソープの「泡婦人」に予約予約〜即挿れオーケーという事で早歩きで特攻み!住宅街を抜けた先はエロエロランドだったみたいな文学的序章を刻みたくなるくらい堀之内の衝撃!甘美なるネオンの森をかき分けちょっとした裏路地を抜けた先にありました!今日の戦地「泡婦人」!
カランカランと重厚な木のドアを開けると、優しそうなお兄さんがお出迎え、うむうむ、ボーイの対応はGOOD!!
待合室に通され長くなったお爪を切りながら今日の特攻する嬢を吟味吟味〜うむうむーいい感じにお熟れになってますなあ、よし! この熟れた豊満な果実に包まれたい!!ビシッと38歳のG子さんに決めさせて頂きましたん!]
ああ、軽薄で馬鹿で愛おしくて書いてて楽しい…… 長々と要らんと思われるパーソナル情報まで書いているんです。しかし、この枕があるおかげでレビュー者のテンションが受け手にも伝わり、風俗店に行くまでの期待と不安、興奮を共有できるという利点があるのは事実。つまり風俗っていうのはムラムラした時から既にプレイが始まっているんです。
そして、軽薄な文体は癖になる。ナンセンスで下世話なジョークには男の体臭が漂う気持ち悪さがあるのに読むのをやめられない!
あえて自分のオナラの匂いを嗅ぐとか、歩き倒したあとの靴下をあえて嗅ぐとかに似た中毒性があるのです。
風俗なんて不潔で最低だし気持ち悪いから嫌だから読みたくもないという方、ご安心ください。
ラーメンレビューと風俗レビューは瓜二つです。ラーメンレビューも行く過程から始まるのが多くて文章も気持ち悪いのが多いです。多分、風俗行く人はラーメンが好きなんだと思います。
飽きたので投げやりに終わります。
さよなら