アーサー王伝説。
これは、欧米では定番の物語とされる。
こんなのを子供の頃からのお話として読み聞かされている彼らの文化に、しかもそれは、各種のその後に産み出される物語に、今も尚、色濃く影響を与えている。
これを抜きにして、英雄物語やファンタジーは、外国(欧米)では語られない。
いや、特に英仏の文学を学び研究する時、この物語を知っている事はもう、常識なのだ。
だからわざわざそれについて学ぶ事からする日本人とは、それらの文学研究において、どだい、持って生まれた環境や文化が違うのだ。
ところが、日本では、名前くらいは知ってる人も多いが、果たしてどこまでご存じであろうか?
っていうか、そもそも知っている人が少なすぎる。
それは当然とは言える。
なぜなら、アーサー王物語って言うのは、日本人の子供達が読む絵本としてはあまり書店に並んでいないし、図書館にもあまり見かけないからだ。
いや、たまたま私の利用する図書館にないのかもしれない。
あるにはあるのだが、でもあまり読まれてはいない。
もう、聖剣や聖杯など、アニメやゲームの世界では常識なのだが、それの元ネタはここにあるのだ。
そう、元ネタ。
あのガンダム、めっちゃ、男の子たちに人気のシリーズだが、その最初のアニメをご存じだろうか?
アニメヲタクなら、必ずや見ているハズのあのアムロが主人公のガンダムでも、そこで使われる名称には元ネタがあるのだ。
なんでこんなヘンテコな名前を使ってるんだろうと、そのネーミングに違和感があったりしたので、物覚えの悪い私でも、その名前を憶えていて、それを他の所で発見した時は衝撃を受けたよ。
まあ、それは、アーサー王物語のモノではないのだが。
しかし、昔の小説や伝説、神話などに登場したモノを参考にしているものが、いかに多いか。
アーサー王物語だけでなく、他で良く使われているのは、ソロモンという言葉やそれの類い。
ソロモンの指輪や魔術書グリモアとかは、特に有名。
グリモアってのは、もうそのものを使っている有名なアニメがあるよね。
そんなグリモアが書かれたのは、15世紀とかからの話だよ。
ソロモン王は自体も、実在したとされるイスラエルの王だし。
指輪については、もういろいろと創作に借用されてる。
さて、アーサー王物語の簡単なあらすじ。
父の隠し子として生まれたアーサーは、本物の王者にだけ引き抜くことができる剣エクスカリバーを手に入れたことから王になる。
アーサー王は、彼を支える12人の円卓の騎士とともに各地で大活躍し、戦乱の世を治めて大きな王国を築く。
と、こんな感じだ。
この話で騎士精神とかを欧米の子供たちは学ぶとか言うのだが、それはこの話の一側面に過ぎない。
で、私が言いたいのは、このアーサー王、不義の子なのだ。
それから成り上がる物語だし、更に、妻を寝取られるのだよ。
しかも、アーサーに忠誠を誓っている円卓の騎士最強のイケメンに。
それに、このアーサー、姉と子供を作るのじゃ。
しかも、その子がアーサーと戦い、アーサーは死ぬのだよ。
なんともラノベじゃないか!!
この話、ほっとく手はないので、私は研究する事にしたのだ。
ってことを言いたかった。
また、これらのことは、エッセイにでもしたためると思う。
でわでわ、また!