テレビ放映された「映画ドラえもん のび太の月面探査記」を見ました。
「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」の映画はテレビでやるとだいたい見てます。
今回は「本屋大賞」の辻村深月さん脚本と言う事で、
「おお、面白そう」と期待して見たんですが。うーーん……
色々詰め込み過ぎ。
設定も、ストーリーも、テーマも。
秘密道具の使い方も「うん?」と。
「異説クラブメンバーズバッジ」って、
既に存在する「異説」が「本当だった世界」を楽しむ道具なんじゃないの?
でも、バッジを着けながら、ドラえもんとのび太は、他の道具を使っていつものように自分たちで月のうさぎたちを作ってる。・・・・バッジの意味、無くない??(これは元になった原作エピソードに準拠してるみたいだけど)
ストーリーも、色々ごちゃごちゃと……
まあ、そういうお話というならそれでいいんだけど、
映画シリーズお馴染みの、精神的なテーマを挟んできて、これがまた色々と……
そしてまた、そのテーマを感動的に盛り上げるベタな演出をされると……すごく安っぽく感じてしまう。
辻村深月さんは、「ドラえもん」が好きすぎるんじゃないかな?
自分が好きな「ドラえもん」をあれもこれもと入れ過ぎて、かつ、自分の大好きな従来の「映画ドラえもん」のパターンを踏襲して、そこから外れたくない、というファン心理が強すぎて、一本の映画作品としての客観性がなくなっちゃったのかなあ…………、と。
もっと「本屋大賞」授賞面目躍如の作家性を発揮してほしかったなあ。
でもまあ、なんだかんだケチを付けつつ、ドラえもんの世界は楽しいです。
わたしが面白かったのは、
「のび太の南極カチコチ大冒険」
「ドラえもん」らしからぬラヴクラフト設定?で、びっくり&壮大なSFの脚本がしっかりしていて、かなり本気のアドベンチャーになってて、見ながら大喜びしちゃいました。
映画館では小さい子どもが泣きわめいていたとか…………
追伸:
紅倉シリーズの次のエピソード、もう数日お待ちください。ペコリ。