今でこそ20年以上東京に住んでいる私ですが、それまでは関西に住んでいました。
生まれは大阪で、小学生低学年の時に私の心のふるさと・滋賀県に移り住み、そこで青春時代を過ごしました。
ですので今でも会話のイントネーションに関西弁っぽさが残っていたり、使う言葉も関西特有のものが多かったりします。
例えば「捨てる」は「ほかす」と言いますし、画びょうはいまだに押しピンと言います。
ただ、マクドナルドはずっと頑なにマクドと言ってきましたが、最近ふとした拍子にマックと言ってしまい、アイデンティティの崩壊を危惧しております。
さてそんな20年以上東京に住んでいても抜けきれない関西体質ですが、そのひとつとして「アホと呼ばれることの快感」があります。
関西において「アホ」にはふたつの意味があります。
ひとつは勉強が出来ないなどの「アホ」。普通ですね。
そしてもうひとつは「面白い奴やな」という意味での「アホ」。これがお笑い気質な関西ではとんでもないステイタスなのです。
おそらくは「アホやなぁ」と言われると思わず心の中で「やったぜ!」と喜んでしまう回路が、関西人の中には組み込まれているのでしょう。
漫才ブームによって全国的にもこの気質が広まっているとはいえ、やはり関西人はひときわその傾向が強く感じられます。
そして私もそんな関西人気質を根っこに持つひとり。
おバカコメディを書く時はとかくこの「アホ」を意識しますし、「タカテンさん、なにやってるんですか!」とか言われると「感謝の極み!」とか言いたくなります。
今回の「柿食えば 金がなるなり 法隆寺」はまさにその「アホやなぁ」を狙いにいったボケです。
どうぞみなさん「アホか!」とツッコミを入れてやってください。私が喜びます(あとついでに☆も入れてやってください)。