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無双の細道こぼれ話第十八回:お賽銭問題と私

 皆さんはお寺や神社のお賽銭箱に、大体いくらくらいお金を入れますか?

 やはり「ご縁がありますように」ということで、五円玉を入れる人は少なくないと思います。
 あるいは今の世の中、五円はどうだろうということで、十円、五十円、百円あたりの人も結構おられるでしょう。
 が、五百円ともなるとなかなかいないでしょうし、千円以上ともなればそれはもう受験とか就職とかのガチな願い事をする時ぐらいだと思います。
 
 さてそんなお賽銭ですが近年、お寺や神社の方々が頭を悩まされているのをご存じでしょうか?
 そもそも大量の小銭が投げ入れられるわけですから、それを集めて銀行に持っていくにしても大変な重さになるわけです。
 しかもいざ銀行に持って行っても、最近は高い手数料を取られることになったのです。
 
 例えば三菱UFJ銀行では100枚までは無料、500枚までは550円、1000枚までは1100円、それ以上は1650円で、さらに500枚ごとに550円の手数料が取られます。
 なので1円玉500枚を入金しようとしたら何故か50円損をするのです。
 さすがにお賽銭が全部1円玉なことはないでしょうが、それにしてもお寺としては大変な収入減となるわけです。
 
 そしてこれはお寺だけではなく、お店にも同じことが言えます。
 お店の場合、大量の小銭を入金することは滅多にありませんが、逆にそれなりに纏まった量の小銭をお釣りとして用意しなくてはなりません。勿論その両替にも高い手数料が取られます。
 
 そんな状況を踏まえて、とある神社では小銭の両替をしてくれるところがあるそうです。
 お店としても、神社としても無駄な出費を抑える意味でこれは上手いやり方ですね。法律的にも最近では問題ないそうです。
 さらにこのことについて調べると「当店のお釣りは〇〇神社で清められたものを使っております、って宣伝に使えないかな?」なんてものもありました。これも面白いアイデアです。
 
 まぁ、何かとキャッシュレス化が進む今の世の中、そのうちお賽銭もお賽銭箱にスマホをかざすだけになるのかもしれませんが、世知辛い世の中をこのようなアイデアで乗り切ろうとする姿には感銘を覚える私なのでした。
 
 今回、特にオチはとくにありません。ネットの投げ銭と上手くつなげようと思ったのですが、なんとなくそれも野暮ったいのでやめました。

<お礼>
シャーロットさん、評価の星をありがとうございます!
久しぶりにお礼が言えました!!

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