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無双の細道こぼれ話第十七回:大罪と私

 七つの大罪というものがあります。
 傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰……これらは4世紀から言われ始め、色々と入れ替わりつつも13世紀頃に今の形に落ち着いたと言われています。
 
 が、現代ではさらにふたつの大罪が加わっていることをあなたは知っていますか?
 
 ひとつは詐欺です。
 オレオレ詐欺でしょうか?
 それともねずみ講的なものでしょうか?
 はたまためっちゃ可愛いやんと思って買ったのに、いざ動画を見るととても同一人物とは思えないぐらいパッケージの写真がフォトショで加工されたパッケージ詐欺でしょうか?
 
 まぁ、これらも勿論広義な意味で詐欺に入りますが、最も罪深いのはそう、タイトル詐欺です。
 皆さんも身に覚えがありますよね。タイトルに惹かれたのに内容が全然想像したものと違う、と。特に新書とかで「〇〇は××で治る!」とか書いておきながら結局はそれだけじゃダメじゃねぇかみたいなの、とても腹が立ちますよね。
 
 と、ここで皆さん、そろそろ今回私が言いたいことに薄々気が付いたのではないでしょうか?
 はい、私もまた『無双の細道~科挙(デスゲーム)に参加するので一句詠む~』においてこの大罪を犯しているのではとちょっと心配しているのです。
 だって、科挙(デスゲーム)とか言っておきながら全然人が死なないし。
 一句詠むとか言いながら俳句が出ない回がかなりありますし。
 武試験はあんな形で終わったし、生試験もバトロワ要素がありながらそうならなかったし、おまけに次の試練が金試験ですよ。どう考えてもデスゲームにならないじゃないですか!?
 
 ああ、怖い。いつになったらバトルで俳句を詠むんだ?って読者様の指摘が怖い。
 ということで近日中に何かしらの手を打とうと考えております。どうかそれまでお付き合いください。
 
 え、現代に加わったもうひとつの大罪は何かって?
 そんなの転売目的の買い占めに決まってますやん。

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