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無双の細道こぼれ話第十六回:強欲な壺と私

 どうも、オフ会に行くと決まって「思っていた以上に強欲な壺だった」と言われる私です。
 
 知っておられる方も多いと思いますが、私の笑顔は遊戯王カードの「強欲な壺」とそっくりです。
 最初に指摘してきたのは、私がゲームショップで店長を勤めていた頃、口の悪い常連のお子様でした。
 温厚な私もさすがに「こいつ出禁にしてやろうか」と思いながら鏡の前で笑ってみたところ、なんということでしょう、この子の言う通りに私の笑顔は強欲な壺そのものだったのです。
 なのでそれ以降は自らネタに使っているわけですが、でもひとつだけ言わせてください。
 
 私、確かに強欲な壺に似てますが、実際はいたって謙虚な人間ですよ?
 
 ええ、普段はとても謙虚なんです。
 狭い道では対向車に道を譲りますし、上司から命令されたことはたとえ異論があってもまずは言われた通り素直にやってみますし、何か用事があって他店へ赴く時は必ずバイト君たちに差し入れを欠かしません。
 さらにはそんなシチュエーションに出会ったことはありませんが、もし本屋さんで見知らぬ女の子と最後の一冊へ同時に手を伸ばしたら、きっと私はニコッと笑って彼女に譲ることでしょう。
 まぁ、強欲な壺な表情で譲られても困ると言われたらぐうの音も出ませんが。
 
 だって人間、お互い様じゃないですか。
 今の世の中、自分さえよければいいという態度をよく見かけますけど、そんなことをしていたらどんどん自分の周りから人がいなくなってしまいます。それって、長い目で見たらかなりの損なんですよね。
 他人への善行は、周り回っていつか自分のもとへ返ってくる。
 そんな考えで生きていきたいですよね。
 
 ということで、『無双の細道』に星を3つください(これは決して星の相互投入を勧めるものではありません)

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