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無双の細道こぼれ話第十一回:ふとももと私

 私事ではありますが、この数年で女性のふとももの魅力に目覚めました。
 長く「女性は胸よりケツ!」と『ギャラリーフェイク』のレイジ・フジタの言葉に賛同を唱える立場でしたが、どうにもふとももこそが至高なのではと考えを改めるようになったのです。
 
 そもそも女性の身体的魅力としては、おっぱいが際立っています。
 だって男の胸はあんなふうにならないんだもん。たゆんたゆんのおっぱいはいつだって男性を虜にします。

 続いてお尻を含む腰回りの曲線のエロさ。これもまた男性には不可能なラインなのでとても魅力的に感じます。
 
 対してふとももはどうでしょう?
 この部位に関しては男性も女性もあまり差異はないように思えます。
 少なくともおっぱいやお尻ほどの違いはなく、せいぜいはうなじや脇の下などと同じレベルの魅力度。言ってしまえばおっぱいとお尻が上位のふたつで飛び抜けていて(その上のスーパー王者に股間が君臨しますが)、それ以降の三位争いは混戦というイメージが根強かったと思います。
 
 さて、現実においてこれなのですから、マンガやイラスト、ゲームにおける女性の魅力ポイントも自然そのふたつに絞られます。

 覚えがありますよね。やたらとおっぱいを強調して描かれる女の子、乳首や股間はNGなのに何故かお尻だけは大丈夫な謎の光エフェクト、ゲームでは女の子のおっぱいがやたらと揺れ、先日リリースされたアプリゲームではギャグなのかとばかりにお尻が揺れまくっています。
 
 そうです、こんな状況で私たち二次元オタクがおっぱいとお尻以外に魅力を覚えるのはとても難しかったのです。
 しかし近年、これに大革命が起こりました。
 
 そうです、ライザリン・シュタウト、通称ライザの登場です。

 それまで岸田メル氏などによって比較的細身の可憐な女の子を主人公にしてきたガストの『アトリエ』シリーズに、突如として現れたトリダモノ氏の描くライザ。彼女のウリはおっぱいでもお尻でもなく、なんとふとももでした。
 
 なんでもトリダモノ氏の提案でふとももを強調したデザインになったらしいライザですが、そのムチムチっぷりは世の男性たちにふとももの良さを知らしめるに十分すぎるほどのインパクトがありました。

 ああ、なんと素晴らしきはムチムチのふとももよ。ふとももを祝福せよ!
 
 かくして発売された『ライザのアトリエ』はアトリエシリーズ最大の売り上げを記録し、単体でシリーズ化までされます。

 そして世にはライザのエロいフィギュアが沢山出回ることになりました。
 
 おそらくライザの登場は「ふとももの目覚め」として長く歴史上で語られていくことでしょう。
 なお私はゲームで遊んだこともなければ、フィギュアも持っていませんが、ライザちゃんが好きです。膝枕してほしい。

<お礼>
なんということでしょう、お礼が……お礼が言えません!!
お礼を言わせてください、頼むゥゥゥゥゥゥ!!

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