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無双の細道こぼれ話第六回:焼肉と私

 長くアマチュアの小説書きをやっていると、色々な噂を耳にするものです。

 例えば「新人賞を受賞した作者は読者に焼肉を奢らなくてはならない」というものがあります。
 これが本当なのかどうかはいまだによく分かりません。
 少なくとも私は奢ってもらったことがありません。カクヨムが始まって以来、私の知り合いの多くが書籍化を決めてきたのですが、いまだに賞金が出るコンテストでの大賞受賞者がいないのです。
 みんな賞金の出ない、特別賞とか拾い上げでデビューしていくのです。
 
 なのに「タカテンさんこそは大賞を取って焼肉を奢ってくれ」と言われる始末。おかしくないか、君たち?
 
 そしてそんな噂のひとつに「熊を倒さないとプロ作家にはなれない」というものもあります。
 これも真偽はいまひとつはっきりしません。
 が、小説書きたちの中には「熊を素手で倒したい」と考える人が少なからずいるのはどうやら事実のようです。
 
 何故熊を? しかも素手で?
 私にはどうも理解しづらい世界です。
 が、やはりそんな主張をする知り合いたちが次々と書籍化を決める様子を見ると、熊を倒そうという気概を持つことは重要なような気がしてきます。
 
 私もプロになるには熊を素手で倒さないと――。
 
 そんな想いがきっと心のどこかにあったのでしょう。
 気が付けば第一試練・武試験の試験官である剛毅を、熊のような人物に仕立て上げていました。
 そしてその剛毅を芭蕉が退けるという構図は、まさにこの作品で大賞を獲るぞという意気込みの表れとも言えるでしょう。
 どうか『無双の細道』をこれからもよろしくお願いいたします。
 
 なお大賞を獲っても焼肉を奢るつもりはありませんのであしからず。

<お礼>
harukinokachanさん、評価の星をありがとうございます!
これからも頑張ります!

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