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無双の細道こぼれ話第三回:川原正敏先生と私

『無双の細道』を書き始める少し前からでしょうか。
 私はマガポケという講談社の無料マンガアプリで、川原正敏先生の『修羅の門』を読み始めました。
 
 高校時代からの愛読書です。家には今も全巻揃っています。
 それなのに何故読み始めたのでしょう?
 
 言うならばそれは郷愁でした。サウダージでした。
 作品チケットで一話、特別チケットでもう一話、短い動画を見てさらにもう一話、一日で合計三話を読むことが出来ます。『修羅の門』は月刊マガジンに連載されていた作品でしたから一話が長く、アプリでは本来の一話をだいたい三等分ぐらいにしています。なのでつまりは一日で本来の一話を読むことが出来ます(すみません、今改めて見たら六等分ぐらいでした。花嫁か!?)

 それがなんというか、連載当時、高校生だった私の心を思い出させるのです。

 毎月、月マガをまだかまだかと心待ちにしていた当時の私。
 発売日に速攻で購入し、学校の教室で友達と回し読みしながらみんなで飛田との戦いに胸を高まらせ、不破の登場に驚き、ローマンの台詞に私の血も数度上がって、絶対王者アーロンを獅子吼の一撃で倒した時の興奮が、この一日に限られた数しか読めないという縛りによって蘇ってくるのです。
 
 最近の漫画も勿論素晴らしいですし、私たちのように創作の世界に耽る人間には勉強になるのですが、時にはこんな青春時代を共に過ごした名作たちを、一日に読める量に制限のある状況で読み直すのもまた楽しいですよ。
 
 さて、その『修羅の門』の中に片山右京なる登場人物がいます。
 二枚目のキザな奴ですが、その冷たさの中に熱いものを持つ天才という設定が当時から大好きでした。
『無双の細道』に出てくる天災は、そんな片山右京をモデルにしています。
 まぁ敵キャラですし、色々とアレな性格だったりしますが、読者の皆様におかれましては「ああ、ああいう感じなのね」と思ってもらえたら幸いです。
 
 ちなみに『修羅の門 第弐門』はまだ読んでいません。
 時間が取れた時にじっくりと読みたいというのもありますが、なにより川原正敏先生は他に書くべき続編があったでしょう?

 そう、『パラダイス学園』です。
 先生、待ってますよ!!

〈お礼〉
規格と装置。さん、西紀貫之さん、ここのえ九護さん、第八のコジカさん、評価の星をありがとうございます!
これからも頑張りますので応援よろしくお願いします!

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