https://kakuyomu.jp/works/1177354055261988141/episodes/16817139554590914767「お電話ありがとうございました。弊社は大変込み合っておりますので大変残念ではありますが後日ご連絡ください。じゃ」
「待って! 不破付さんですよね!? 僕です! 輝です!」
こいつ電話に出て切るとか剛の者かよ。
「あれ? 輝さん、今日普通に休みじゃありませんでしたっけ? 僕は休日出勤ですけども」
「えぇ、まぁ……」
「何か御用がおありのようですが、平日出勤した際では駄目な感じの内容ですか? 僕は休日出勤ですけども」
「いや、あのですね、上長いらっしゃいますか?」
「上長? 珍しく今日はいないですね。いや、ほんと、なんで今日に限って休んでるんでしょうね。僕は休日出勤ですけども」
「なるほど……あの、休日出勤の不破付さんにこういうお願いをするのも気が引けるんですが」
「え? なんですか? 休日出勤の僕にお願いがある? いいですよ聞きますよ。なんたって僕は休日出勤。業務に関わる事であれば雇用契約上履行する義務がありますからね。休日出勤の僕になんでも言ってください」
「はい、あの、明日から家庭の事情で出勤できなくなるので、欠勤分は有給消化で処理お願いしますと上長にお伝えください」
「はぁ!? ちょ、 はぁ!? マジ? マジで言ってんすか輝さん! 僕、今日休日出勤なんですよ!? その僕に向かって有給!? ちょっと精神的ダメージ大! え~~~~~~~~~~~~~……萎える~~~~~~~~~~~~~~~~~~……」