カクヨムコン3でご好評を頂いた「ウラガーン史記目録」と連なる物語、「ウラガーン史記 墜星の滴」の連載を開始しました。
続編などではなく、同じ世界の異なる時代を舞台とした、独立した物語です。
墜星の滴だけでもお楽しみ頂けるようになっていますが、史記目録を既にお読みの方は更にお楽しみ頂けると思います。
歴史モノが好きで書き始めたウラガーン。
実在の歴史ではなく、架空の国の歴史を作ってしまおう、というぼんやりした想念から始まりました。
神話、宗教、民俗、気候、民族性、言語。様々な要素が交わって歴史は紡がれると思います。
そしてそれは多くの場合、文字となって後の世に残る。
文字には心も無ければ魂も無い。
しかし、それらの組み合わせによって描き出される人の陰影は、確かに立体感を持って我々の前に姿を現す。
書くということは、文字の中の存在となった彼らに、再び血と肉と魂を与えることに似ていると思います。
彼らの、追い、求め、示し、戦い、生き、あるいは死に、何かを繋ぐ物語。
天にある星は、雨となり、地に注ぐ。
それは血であり、心であり、人そのものでもある。
聴け。墜ちる星の、その滴の歌を。
そういう話になると思います。
多分。