あるいは、「異世界に呼ばれた俺は白猫と共に葬儀屋の真似事をする」
どちらにしようか、結構真面目に考えました。
ほぼ初めて書いた異世界転移ものでしたし、流行りには乗るべきなのかと。
後者のタイトルの場合、クロの性格は「マッチョサイエンティスト友の会」の夢人よりな感じになっただろうと思いますんで、それにともないシロの性格も皮肉屋めいたものになっていたかなと。
書き終わる頃にもうひとつタイトル案が出来ていましたが、これはクロとシロの物語が終わってからのタイトルだなぁと思い、保留に。
当初、黒白用に世界設定考えるかとやっていたのですが、ふとFWで出来るよな、と思いついてしまいました。
この設定があるから、問題ない、あいつならこういうこともやってもおかしくない。それならと。
クロについて。
当初、ですます口調のメガネの人でした。
黄昏に遭遇するあたりまで書いて、あーこれだと色々無理となり、今のクロに。
異世界転移者ではある筈ですが、まぁ、私がひねくれているのでどうなんでしょうね?
異邦人であることに自覚的で、でもってそれを言い訳にしている人ってイメージです。
シロについて。
猫ではない筈なのにそれが板についているなぞの生物。
調律者については「透き通った扉の向こう側」にて語られることですが、問題は1/3くらいしか書けてないことですかねぇ。ああ、まったく。
この世界を旅することを楽しんでいる、当事者且つ傍観者。いや、役割を終えて傍観者になりつつあるでしょうか。
こちらも、クロの変更にともない今の形に。
それまでは、まんまクロでした。
そのままだったらどうなっていたかと言えば、もっとこう固い会話が続いていたんじゃないでしょうか。
多分自分に予測できないことを楽しんでいるそんな存在。
入れ替え。
二人の性格変更と同時に、1話目を、1話目に移動。本来は、12話目あたりにいれるつもりだった記憶。
さすがに何のつもりでこの旅をしているのか説明なしで続けるのはこっちがしんどいと言うことで、一番最初に。
思い返して怖いのが、この時点で紋様に呼応して彼らが現れるなんてことは頭の中に一切なかったこと。
思い付いたので自分のなかでしっくり来たけど、そうでなかったらこの話はお蔵入りだったかなぁーと。
プロットとも言えないプロットにあったのは、黒白、黄昏に会う。集落で説明受ける。
黄昏退治。同時に命が廻るように葬儀をする。
谷底で燃やす。同時に火葬。終了。位の勢いでしたので。
タイトル候補
あまり意識せずに人間と白猫のコンビにしたんですが、よくよく考えるとこれは、黒白無常だなと気づいたのは終盤書いているときでした。
中国の死者を取り締まる役人なのですが人と猫のコンビで描写されることもあるそうです。
そこから、無常の騎士 もタイトル候補になりましたが、あの二人には勿体ないのと、多分このタイトルにふさわしいのは……だなぁと思い、今回は没に。
今後。
せっかくFWなので、今まで出した場所と絡めつつあと三作程続けたいなと。
とりあえず、次は。
眠れぬ魂の慰め方。
の予定です。
その際には、またお付き合い頂ければ幸いです。