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海本読記(読書日記) その11

【1.前書き】

女神転生Ⅲ、めちゃくちゃ面白くないですか!?(挨拶)

最近読書をサボ……そこまでサボってはないんですが、その時間を浪費して女神転生Ⅲをやってます。今の所で好きなシーンは、序盤も序盤で主人公が人外にされちゃうシーンが好きです。人外にめちゃくちゃにされる人間が好きだから……。

ということで、今回は二冊分の感想を読書ノートしていきます。



【2.本文(作品の感想)】

一冊目:『スナーク狩り』宮部みゆき著(光文社文庫)

記憶が曖昧なので怪しいんですが、おそらく宮部みゆき先生の作品を読んだのはこれが初だと思います。大昔に『ブレイブストーリー』を読もうかと思ったことはあるけど、分厚くて断念した記憶があります。確か。

それで感想なんですが、あまりにも面白すぎませんか。
そもそも主人公が散弾銃持って人殺そうとしていた時点でぶっ飛んでいて面白いのに、そこからの展開の仕方がまじで面白い。

途中のサービスエリアのドタバタとか、かなり好きでした。読みながらめちゃくちゃ笑みが漏れました。そこから、夢中になって読み進めました。読み進めた結果……感情がすごいことになりました。

いやネタバレになるので言えないんですが、すごいです。あのドタバタに魅せられて読んだ先にあった結末が、もう、すごくて。宮部みゆきという作家に完全に惚れました、オススメです。

ちなみに、今度他の作品も買って読んでみる予定です。楽しみ。



二冊目:『ゴールデンタイムの消費期限』斜線堂有紀著(祥伝社)

「お前海本読記の中で、何冊斜線堂先生の作品を紹介するんだよ」と思われるかもしれません。でも斜線堂先生の物語があまりにも面白すぎるのが悪い。
ということで、紹介していきます。

この本は元天才小説家の主人公くんの元に、天才を再教育する「レミントン・プロジェクト」へのお誘いが来て、なんか他のジャンルの天才とわちゃわちゃする話です。

それで感想なんですが、プロローグの描写が本当に良い。ちょっとだけ好きすぎる所を引用させてもらうんですが、



“それでも、綴喜は一日一冊本を読み、二日に一本映画を観ることを自分に課している。これは日々を生きるための免罪符だった。自分は毎日を無為に過ごしているわけじゃない、と思うための。これをこなさいと、まともに眠れもしない。”



ここほんと読みながら「げぇーーーーーー!」って声出しました。
小説読むのサボって女神転生Ⅲやっている人間が「共感」なんて言うのはおこがましいのですが、まじで「共感」しました。実際この文章にやられて一旦本を閉じ、三日ぐらいこの本を開くのが怖くなってました。
そのぐらいえぐい「共感」してました。

分かる人には分かる(選民思想とかではない)と思うんですが、芸術作品を読んだり観たりする行為って「自己肯定感を爆上げしてくれる」んですよね。本当に。

私は小説も映画もゲームも漫画もドラマも、何かしらの芸術作品を毎日のように浴びているんですが、マジでこの文章にある「日々を生きるための免罪符」なんですよね。

一度芸術作品に触れない日を作ってみたことがあるんですが、本当に死にかけました。「社会に生きる人間、芸術作品を毎日浴びないでどうやって生きるモチベーションを保っているんだ……?」と本気で疑問に思いました。

……自分語りはこのぐらいにして。
ともかく、ここの描写でグイッとこの作品に引き込まれたんですよね。そこからはもう、夢中。講義と講義の間の休み時間、ずっとこれ読んでました。

マジで面白かったので、オススメです。というか、斜線堂先生の作品全部面白いので、オススメです。一度読んでみてほしい、面白いので……。



【3.後書き】

今月の作品はネタバレをすると話の面白さが半減する二冊だったので、ほとんど内容の面白さに触れられてないです。悲しい。でも、読んだら面白いことは保障できます。どっちもマジで面白かったです。

作品の投稿頻度は月2ペースになってきていますが、来月もこのぐらいになると思います。ネタはあるけど、ネタを話にするのに時間がかかる人間なので許してほしい……。

それでは、また。その12は1月末に更新予定です。

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