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いくひ誌。【1131~1140】

※日々「生」とは悪なりき、と知り、「善」とは生なりきと思いだす、その営みそのものが芸であり、術なりき。


1131:【脳内煙幕もうない善悪】
Syd - All About Me


1132:【不滅のあなたへ6巻】
ちゃおー、いくひしまんです。不滅のあなたへ6巻読みました。すーごーいー。いくひしのやりたいことがここにある、って感じで、連作だからできることではあるものの、これだけの物量の物語をここまで短いページ数で詰めこめるセンスと技量に、なみなみならぬ研鑽の日々を思い起こさせます。すごいっす。敢えて話を区切らない感じがいいっすね。何々編みたいに、エピソードごとに核となる登場人物と舞台はあるものの、すべては一つの旅である、というところから逸脱することはない。何かを解決したようで、それで人生が終わるわけではない。解決したことが新たな問題となって降りかかる。人生って感じがしていいですね。あーこのひとわかってるわーって腕組んでふんふん頷きたくなります(わかってない)。この方がいるならいくひしがその方向で模索する必要はないなってあきらめがついてしまった。だから複数の物語を圧縮してどうこう、というのは、ちょっと横ちょにおいて、編む方向に尽力しようかなって。たいして変わってないんじゃないと思われるかもしれないけれども、そうね、変わってないかも。ちょっと前にいくひし、現代の「火の鳥」があってもいいんじゃない、だれかつくろうよ、みたいなこと並べたことあったんですけど、今回の6巻を読んで確信しましたね。「不滅のあなたへ」は現代からの「火の鳥」へのアンサーです。あと何十年後かに、「不滅のあなたへ」のアンサーが現れることをいまから楽しみにできる、そんなうれしい作品です。ありがたやー。


1133:【ドローン視点】
一人称、二人称、三人称、三人称一視点、神視点。これからはここに、ドローン一視点、ドローン神視点が加わっていく。まずは映像の分野でこの視点が普及していくだろう。視点と視点、場面と場面の繋ぎ目がより曖昧にかつ、連続して引き継がれるようになっていく。


1134:【妄想の翼生やしてトリップ】
旅への切符、ウキウキ跳ねるこころはスキップ、つい悔い改めるアダムとイブ、あたしの水、はだしで踏み、ムリくり曲げるここの輪くぐり、相手も見ずに、音のダム行く。Lil Uzi Vert - XO TOUR LIFE (Brasstracks Cover)


1135:【すいみん】
すいみーん! おはようございます、いくひしです。かなづちって知ってます? 泳げないひとのこと、かなづちって呼ぶんですけど、いくひしもかなづちで、まー泳げない。というか水に濡れるのがすごい苦手で。幼稚園か保育園かは忘れましたけど、水遊びのときに一人だけ水に濡れたくなくて花壇のかどっこでうずくまってたら、先生がホースでびしゃーって。もうね、いくひしガン泣き。もちろんプールの時間も入んなかった。で、いくひしの親もこれじゃいかんと思ったんでしょうね。スイミングスクールに一日だけ体験入学させられて、なかなかプールに入らないいくひしに業を煮やしたんでしょうね、インストラクターのおにぃさんがいくひしごとプールにぽーんって飛びこんだわけですよ。スカイダイビングですか? いいえ無理心中です。もうね、いくひし、二度とプールなんか入るもんかって誓いましたよね。まあ、いちど濡れちゃうとあとはもうわーいってびしゃびしゃ遊ぶんですけど。で、なんの話だっけ。そうそう。すいみん。おやすみーのほうね。まちがってスイミングの話しちゃったけど本題はこっち。むかしからなんですけど、いくひし、じぶんの体調の変化に気づきにくくて。なんか身体痛いなーって思ってたら骨折してたり、ねんざしてたり、腱鞘炎だったり、風邪ひいてたり、肺炎一歩手前になってたり、いろいろこじらせちゃうまで気づかない。で、なるべくそうならないように気を付けようと思ってるんですけど、睡眠時間だけはよくわかんない。基本はなるべく八時間以上は寝るようにしてます。ときどき一日を二日分と捉えて、仮眠を二度とっておしまい、ってする時期もありますけど、んーそうね。不規則な生活送ってます。無理はしない。でも、おとといとかもそうなんですけど、ひと月に一回くらいかな、死んだように眠っちゃうときがあって。気づいたら24時間とか経ってる。まるいちにち終わってる。ダイエットにはもってこいなんですけどね。だって寝てるあいだは食べないわけですから。入院すると痩せるのはあれ、寝てる時間が多いからだと思います。ただ、筋繊維のほうも細くなっちゃうので、体力はガクンと落ちますけど。で、なんでそうなっちゃうんだろうなって、いっぱい寝ちゃうんだろうなってふしぎだったんですけど、たぶん疲れちゃってるんでしょうね。ふつうに。ぜんぜん苦労とかムリは重ねてないはずなんですけど、それでもなんか、無駄な思考の仕方とか、身体の使い方とかして、人より多く疲れやすい体質なんだと思います。もちろんいくひしよりぜんぜん体力使って、疲れてる方は大勢いらっしゃると思います。おつかれさまです、ありがとうございます、もうしわけございません、と本当にあたまがあがりません。ただでさえ甘っちょろいいくひしさんなのに、ときどき贅沢にもまるいちにち寝てしまう。これはもう、ちょっとした罰をあたえたほうがよいのではないかとそう思いたちまして、こうなったら寒中水泳でもして心身ともにぱりっとしようじゃないかと。まずは湯船に水を張って、裸になって、でもこのままだと風邪ひいちゃうからすこしだけあたためて、そうね、百度だと煮え死んじゃうから、その半分以下の、四十度くらいでいっかな。けっこう低めの温度の水に浸かってみました。真冬ですからね。こんな罰はなかなかないんじゃないかと。寒中スイミングですよ。単なる入浴ですよ。あったか~い。たくさん寝ると血管が収縮しちゃって血行不良になってますからね、まずは脱水症にならないように水を飲んでからお風呂に入りましょう。身体をあたためましょう。お風呂、きもちいいよね。赤ちゃんだっこしたときみたいにほっとするし、なんか胸のところがむぐむぐほぐれてく。疲れたときはまず寝て、で、お風呂に入って、さっぱりしてからまた踏ん張っていきましょう。生きましょう。いくひし、応援してます。あなたならきっとできる。いくひし知ってるよ。あなたがたくさんがんばってるって。疲れたらちゃんと休むんだぞー。あなたの陰の応援団、いくひしまんでした。


1136:【ぬ】
いま意識がそとに向かっているので、もっとじぶんの内面に潜っていきたい。宇宙はそとに拡がっているにせよ、〈私〉をつつむこの世界は〈私〉の内、奥深くに根を張っている。


1137:【映画】
サリュー、いくひしです。みなさんは映画、好きですか? いくひしは大好きです。たくさん観返したくなる映画ってありますよね。いくひしだとダイハードとかマトリックスとか、あとはなんだろ、ナウシカとか、もののけ姫とか紅の豚とか、ジブリ作品はやっぱり鉄板だと思います。でも、何度も繰り返し観たいと思わない作品でも、心の中につよく刻まれる映画もあって。たとえば、海の上のピアニスト。あとは、時をかける少女(アニメ版)やサマーウォーズもそうですね。あ、イノセンスも大好物です。あとは、ちいさいころはホームアローンが大好きで、あんた何回観るの、って、またー?って親に怒られた記憶があります。もっとも古い記憶で残ってるのは、たぶんですけど、フランケンシュタインで、R指定だと思うんですけどちがったらごめんなさい、親が観てたので、いっしょに観てました。リアルな死体を切り刻むヘンタイ博士の狂気が描かれていたように思います。愛する者を生き返らせようとしたヘンタイ、みたいな感じの内容だった気がします。四歳か五歳ごろの記憶ですかね。あとは、南京大虐殺の映画。それもたぶんR指定だと思います。ちっちゃいコに観せるような内容ではなかったと思うんですけど、たとえば、手に液体窒素をかけて棒で叩いて、骨だけにする、みたいなの。あとは生きたまま解剖するとか。映画は映画なので、史実とどこまで合致してるのかは定かではないですが、幼心に、人間って……人間って……と思ったのは憶えてます。観たいと思ったのはいくひしだし、親もそれを止めたりはしない人間でしたが、いささか早すぎた気もします。いくひし、おねしょが止まらないコでした。かといって映画を嫌いになるわけでもなく、人間って、人間って、と思いつづけるわけでもなく、映画はやっぱり大好きなままで、一時期、一日三本をまいにちのように観つづけてたころもありました。いつだっけ? 憶えてないけど。親がね。なんか一週間に一回、五本くらいごっそり借りてくるんですよ。しかも毎週かかさず。そんなかで、おもちろそうだなーってのをこっそり観るわけです。で、ここからが本題なんですけど、いくひしの中でのNO1映画がありまして。「クラウドアトラス」です。マトリックスを撮った姉妹の監督作品で、まだ一回しか観たことないんですけど、いくひしのなかで不動の一位を確立してます。だからなんだという声には、言いたかっただけ、と応じましょう。僕、映画のなかだと「クラウドアトラス」がいちばん「あ、それ」ってなったよ、と言い残しておきたかった本日のいくひしまんクンでした。


1138:【悩み】
へーい、いくひしです。みなさん、悩みってありますか? いくひしはあります。さいきんはですね、自転車の電灯がすぐ消えちゃうこと! 電池がすぐ切れる! タイヤでクルクル回して自家発電するタイプのものじゃないので、切れたら電池交換しなきゃなんだけど、これがまた長持ちしない。あっれー、ってなって家のなかに持ちこむでしょ。すると点く。なんだよおまえ、まだいけんじゃんってなって、戻すんですけど、しばらくするとまた切れちゃう。寒いからなんですかね? 電池内の化学反応がにぶって、電気が生じにくくなってるのかもわからんです。わからんけど。だからもうね、おまえつかえねーなーって思って。ちょいとイカツイ懐中電灯を自転車の、本来ならカゴがついてる場所にくくりつけてます。そっちもやっぱり中途半端な電池残量で明かりが点かなくなるんですけど、元のやつよりかは長持ちする。電池たくさん使っとるからかな。ちっせー悩みだなーって思った? 思うな! いくひしさんにとってはせつじつなの! だって電池だってけっこう高いよ? ばかになんないよ? ばかすか使い放題じゃないんだよ? もうね、おまえふざけんなよ、っていっつも思う。またかよって。学習しない人間はいくひしで充分です。いくひしはいくひしで間に合ってます。電池くんにはもっとがんばってもらいたいです。あとはね、ふゆー! 冬さんや、あんたちょいと寒すぎない? ことし、やけに寒すぎない? そうでもない? いつもよりは控えめ? まじかー! おてやわらかにしてこれなの、ふゆー! いくひしの悩み。冬が寒いこと。冬が暑くなるよりはマシかなって思って、まーしゃーない、ってがまんしてます。みんなはどんな悩みがありますか? うんうん。なるほろー。そっかー。たいへんだね。聞かされても困っちゃうけど。ん? ひどい? なんで? ひどくなーい。はい。またねー、ばいばーい。


1139:【多様性とは?】
何に対しての多様性なのかはよくよく考えてみる必要性がある。種なのか、遺伝子なのか、生態系なのか、思想なのか、技術なのか、選択肢なのか、カテゴリーなのか。多様性を保持するためには、複数の枠組みを統合し、或いは淘汰してしまうこともときには有用だ。また、一つの枠組みを守るために、種々相な要素の介在を許容しなくてはならない局面もでてくる。だいじなのは、多様性そのものではない、多様性のもたらす効用である。もうすこし正確には、効用と弊害のバランスを見極めることにある。また、そうしたバランスは、それで一つの枠組みや要素として振る舞い、ほかの多様性を脅かし、ときに多様性を助長する因子に成り得る点は留意しておくと好ましい。


1140:【れもねーど】
れもねーど、いくひしです。万物に働くちからの総じては相互作用ですから、押されたらその分相手からも押しかえされているわけで、トルネードだって、上昇気流だと思いつつも、あべこべにじつは風が下へ下へと吹きこんでいるからこそ、細長く渦を巻く。まるでろくろを回して、手でねんどを押さえつけるから、器の形に伸びていく、みたいな印象がある。どこまで当たっているかは定かではない。しかしながら、排水溝に吸いこまれていくお風呂の水を思い浮かべてみればあながち間違いではない気がするよ。トルネードと排水溝の最後のほうにできるちいちゃな渦は、もうほとんど同じ。適当なことを言うことにかけては右にでる者はいないいくひしさんが言うんだから、たぶんに大いに間違えていることでしょう。信じるなよ! 書くことないからってホラ並べるのはよくなかった、ここはすなおに謝るよ。ごめんちゃい。さいきんの関心事はですね、新型スピーカーのデザインと、次世代の靴に求められていること、それから「人口爆発に歯止めをかけるためにはすべての国が同水準に発展していくことが順当な術であるが、同時に、その過程で生じる各国のパワーバランスの崩壊をどのようにコントロールしていくかについては、これといった解決策がない」ことについてです。文明水準の低い国は、貧しく、劣悪な労働環境だからこそ、ぽこぽこ子供を産むのであって、発展すれば、少子高齢化していく傾向にあることは、現在の各国を眺めていれば自明でござる。ただし、発展途上の過渡期にあっては、人口は増加していくので、文明水準が極相を描くまでは、人口爆発を加速させる懸念は拭えない。資本主義社会では、技術の発展や浸透よりも、安い労働力の確保が優先される。費用対効果が高いためだ。しかし、長期的には技術を普及させ、多方面から技術を発展させていくほうが、社会は豊かになっていく。技術は独占するのではなく、可能なかぎり共有していくのが吉である。が、やはりというべきか、資本の獲得が優先される社会では、それもなかなかむつかしい。どのレベルでさきを見通していくべきか、今か、未来か、人類か――それらを決断するためには、まず余裕を持たなくてはならないのだろうか? 本当だろうか? 肥えた者にしか、選択権がないとすれば、それはやはりどこか貧しい。優先すべきは、環境ではなく、環境を整えようとする意思ではなかろうか。意思という漠然としたキャッチコピーでは拒否反応がでてしまう人には、術とでも言い換えておこう。或いは、教育と。または、虚構と。環境は、ただそれだけではそこに生じ得ない。環境を環境足らしめる枠組みとは、それを構成する要素と、その要素が枠組み内に留まろうとする習性である。すなわち、枠組みを枠組み足らしめるものとは、その内部に収まろうとする抵抗であり、抵抗とは、外部(の刺激)への反作用である。押されるから、押しかえす。その反逆が、枠組みには必要なのだ(内部圧が高まり、それを抑え込もうとする内向きの抵抗も存在する)。環境に適応する者は、けっして新たな環境の到来を予期していたわけではない。ここではないどこかに、自ら飛びこみ、そこをして新たな環境と名付けたにすぎない。環境は自ずからやってこない。追いやられるにせよ、飛びだすにせよ、その場に齧りつくにせよ、居心地のわるさを改善した者が、そこに新たな枠組みを築きあげる。必ずしもそれは、肥えた者ではないのだ。壁を、越えた者なのだ。未踏の大地に根をセット。トルネードにも負けない根強さを。レモネードのような異質なうたかたの融合を。ムリヤりすぎた結びのままじゃオチねーぞ。なんて言ってるあいだに、でもエンド。


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参照:いくひ誌。【581~590】https://kakuyomu.jp/users/stand_ant_complex/news/1177354054883414153

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